1970年初出 手塚治虫透明人間になり損なった半透明人間を主役にしたダークヒーローものなんですが、悪徳を行使するスリルを上手に描き損なった、ってなところでしょうか。 主人公アラバスターが何を考えているのかいまいちよくわからない、というのはあるんです。 とりあ ...

アメリカ 1986監督 フランク・オズ音楽 アラン・メンケン、マイルズ・グッドマンロジャーコーマンが1960年に撮ったブラックコメディのリメイク版なんですが、実はミュージカルとして舞台化された後のリメイクで、その影響もあってか、映画版もミュージカル仕様になってま ...

1970年初出 手塚治虫ベッドの中の脚を描いただけで警察に呼び出しをくらった時代を経て、大胆な性描写や裸がある程度緩和されて少年誌に載り出した頃、先生が「こっちは描けなくて控えていたのじゃない、描きたくても描けない時代の苦労なんかおまえたちにわかるものか」と ...

カナダ 1977監督、脚本 デヴィッド・クローネンバーグ先進的な医療を試したがため、肉体に変異を起こしてしまった女が、無差別に血を求め、次々と感染者を増やしていく、という、吸血鬼を下敷きにしたパニックホラーなんですが、とりあえず初期設定がかっ飛びすぎですよ、 ...

1970年初出 手塚治虫テレビアニメの企画が先行して執筆された作品。 当時、幼年誌3誌に同時に連載が始まったらしいんですが、ほとんどの原稿を現在は紛失。単行本化された原稿は先生自身が「一番つまらかったもの」と公言されているもので、実際確かにたいした内容ではな ...

1969年初出 手塚治虫売れなくなった映画監督を狂言回しに、何にでも化けられる人外の魔性「I.L」が入れ替わりをかってでることによっておこる悲喜こもごものドラマを描いた作品。一話完結形式。 全14話中、優れた一話もあるんですが、そもそも「I.L」がいったいどういう ...

アメリカ 2013監督 ダグ・アーニオコスキー脚本 ダグ・アーニオコスキー、デヴィッド・ロッカリーホラーファンにはおおむね好評だったようなので、結構な期待でもって見たのですが、あれ、なんだこれ、というのが正直な感想でした。もっと悪ノリしまくった、血しぶき飛び ...

1969年初出 手塚治虫そもそも別に原作があり、原作にそって連載を始めたが途中から先生が好き放題改変して全く別の物語になった、という特殊な作品だったりします。 平安時代を舞台に漂着した外国人を大江山の鬼、にみたててストーリーは進んでいくのですが、思いつきで展 ...

1969年初出 手塚治虫海洋冒険もの、と言いたいところですが、本作の場合、人類はどちらかというと脇役、悪役で、人類とは似て否なる海洋生物トリトン族とポセイドン族の洋上での覇権争いを中心に物語は進みます。 とはいえ、トリトン族はポセイドン族にほとんどが滅ぼされ ...

1969年初出 手塚治虫主に少年チャンピオンに連載されたSF/ホラータッチの短編を集めたもの。 先生は、出来に差がなく一定のレベルを保持した連作短編集と仰ってるますが、個人的にはあまりそうとは思えない、と言うのが正直なところだったりします。最後の短編「クレーター ...

1969年初出 手塚治虫3作の中編を収録した1冊。表題作「大暴走」は船舶パニックものなんですが、パニックものらしいスリルやサバイバル感は希薄で、なんとなく企画モノな話をでっち上げてみました、ってな印象。 ストーリーの核となる人工知能の存在もどちらかというと手 ...

1969年初出 手塚治虫今はなき漫画サンデーに連載された大人向けナンセンスSFの連作集。 フジ三太郎みたいな絵柄で主人公フースケの遭遇する突拍子もない出来事をユーモアたっぷりに描いた内容。 それなりに楽しめはするんですが、わざとすれっからしたような画風になじめ ...

香港 2010監督 ウィルソン・イップ脚本 エドモンド・ウォンドニーイェン主演のイップマン序章の続編なんですが、これまた前作に引き続き素晴らしい出来。ドニーの抑えた演技も変わらず見事なんですが、敵役としてサモハン・キン・ポーが出演しているのも見どころのひとつ ...

アメリカ 1980監督、脚本 ブライアン・デ・パルマいきなりオープニングは奥様のシャワーシーン。なんのポルノか、といいたくなるような舐めるようなカメラの動きはこのころのデ・パルマならでは、か。私がおおっ、っと思ったのは奥様が美術館で落した手袋を探して、見知ら ...

ポーランド 1962監督 ロマン・ポランスキー脚本 ロマン・ポランスキー、イェジー・スコリモフスキ、ヤクブ・ゴールドベルクどことなく倦怠感漂う夫婦と、ヒッチハイクで拾った青年の、ヨットでの一夜を描いた心理劇。独特な作品だなあ、というのはありましたね。物語がどこ ...

1968~82年初出 手塚治虫主に青年誌に掲載された短編を集めた一冊。サスペンス/スリラー系の作品が多いんですが、どれも総じて出来はいいように思います。 この本に収録されているほかの作品とは若干毛並みは違うんですが、「山の彼方の空紅く」が何故か私は昔から好きで、 ...

1968年初版 手塚治虫手塚作品では過去なんどか登場したテーマ「突然自分の手に余るような超兵器、超常能力を得たらどうするべきなのか」を下敷きに、ファウストをからませて怪獣漫画に仕立て上げたのが本作、といったところでしょうか。 あとがきで「失敗作」と言っておら ...

アメリカ 2011監督 ドリュー・ゴダート脚本 ドリュー・ゴダート、ジョス・ウェドンアメリカンホラーの黄金律「阿呆な若者のグループが人里はなれた山荘で乱痴気騒ぎの末、皆殺し」を逆手にとって、あっといわせたのが本作。いわゆる、定番の導入部をテレビカメラ越しに観 ...

1968年初出 手塚治虫今はなき漫画サンデーに連載された大人向け長編。 飯を食わないと絶世の美女に人相が変わるヒロインを、なんとか芸能界に売り出そうとする主人公のドタバタ奮闘記、といった按配の物語なんですが、途中からストーリーは、突然「ジレッタ」と呼ばれる1 ...

アメリカ 2011監督 アダム・ウィンガード脚本 サイモン・バレットまあその、作品のキャッチコピーに騙された、というか、勝手な先入観を一方的に抱いてしまった、というのはあるんです。だって、始まりは、二階の寝室。一匹目は、ヒツジ。 二匹目は、キツネ。 三匹目は、 ...

1968年初出 手塚治虫人間そっくりの人形をばらまいて地球を支配しようとする異星人のたくらみを描いた侵略SF。 なんとなくボディスナッチャー/恐怖の街を思いだしたりもするありがちなプロットではあるんですが、異星人のあやつり人形相手に孤軍奮闘するのが主人公とわずか ...

アメリカ 2013監督 マーク・フォースター原作 マックス・ブルックス一見、ゾンビ映画でディストピアな未来を描いた作品なのかな、と先入観を抱きがちですが、実はこれパンデミックを描いた作品だったりします。どちらかといえばアンドロメダ・・・とかザ・クレイジーズあた ...

1968年初出 手塚治虫なんとなくプロットが小池一夫風だなあ、とか思ったりも。たった1家族の復讐心が世界をひっくり返す、という無謀な設定が悪い意味で漫画的で、どうにも作品にはいり込みにくい、というのはありますね。 何故か途中で世界観を同じくする連作短編形式に ...

香港 2008監督 ウィルソン・イップ脚本 エドモンド・ウォンブルースリーの師匠でもある詠春拳の達人、イップマンの激動の人生を描いた作品。なんとなく気にはなっていたんですが、それほど熱心なファン、と言うわけではなかったドニーイェンを、こりゃ凄い、と私があらた ...

1968年初出 手塚治虫本作、隠れた手塚少年SFの傑作では、思う次第。得意な能力を持つ少年達が宇宙人の侵略から月を守るため、タイムスリップする物語なんですが、プロットの独特さといい、スケールの大きさといい、そのアイディアの豊かさには目を見張るものがあるように思 ...

アメリカ/ニュージーランド 2014監督 ピーター・ジャクソン脚本 フラン・ウォルシュ、ピーター・ボウエン、ピーター・ジャクソン、ギレルモ・デル・トロなんだかんだいってやっぱり最高品質のファンタジーだよなあ、と思うわけです。私がこのシリーズで一番感心したのは、 ...

1968~73年初出 手塚治虫タイトルは、かの有名なキューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」のもじりなわけですが、内容は直接関係があるわけではありません。主に青年誌に掲載されたSF、サスペンス系の短編を集めたもの。秀作揃いです。孤立していく恐怖を描いた表題作も見 ...

1968~70年初出 手塚治虫プレイコミックに掲載されたホラー、ミステリ、SFっぽい味つけの短編を集めた一冊。総じて暗い。中には猟奇的と思われるものもありますが、「うろこが崎」や「夜の声」「ロバンナよ」は先生らしい秀作だと思います。「電話」が予想外に怖くてびっく ...

1966年~75年初出 手塚治虫各紙に掲載された大人向け漫画の短編を集めたもの。主にナンセンスコメディーが多い。特にこれといって突出した作品もないんですが、ばかばかしさに良い気晴らしにはなります。秋竜山とか、あの手の路線です。手塚治虫らしさ、みたいなものは希薄 ...

中国 2013監督 チャウ・シンチーさしずめハリウッド風に言うなら、西遊記ビギンズ、といったところでしょうか。チャウシンチーの作品ですんで、多くの人が期待するのは「少林サッカー」であり「カンフーハッスル」のような、ありえねー香港アクションかとは思うんですが、 ...

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