1988年初出 手塚治虫三作ある遺作のうちのひとつ。 第2部の第1回を描き進めたぐらいのところで絶筆。 ああ、いいところで終わってるなあ、とはがゆいかぎりなんですが、作品自体の完成度はちょっと危うい感じも。 ファウストの現代版をやろうという意図があったのだと ...

1986年初出 手塚治虫ブラックジャックがあまりにヒットしたがために、その呪縛から逃れることが出来ず、二番煎じ、三番煎じとして連載された作品、といっていいでしょう。 アウトローで一匹狼な無免許タクシードライバーの話なんですが、かなり微妙。 そもそもですね、命 ...

アメリカ 1972監督、脚本 ジョン・ウォーターズ伝説的カルトムービーなわけですが、私が見ててまず思ったのは、これ、ほとんど素人映画じゃ・・・・、でした。監督の素性に詳しいわけではないですが、カメラワークといい、演出といい、自主制作レベル。また出てる役者がセ ...

1985年初出 手塚治虫中国の遺跡から発掘された巨大人型兵器、燈台鬼を巡って、それを平和利用しようとする組織と、悪用しようとする側の攻防を描いたSFアクション。 雛形は魔人ガロンでありブルンガ1世であり、昔から先生が得意としたパターンで、正直それほど新鮮味はな ...

1985年初版 手塚治虫性格の屈折した天然3流タレント、根沖トロ子を主人公に、何故かトロ子にだけなつく謎の子供の妖怪ブッキラをコミカルに描いた妖怪コメディ。 あんまりぱっとしなかった作品だし、どうもうち切られたっぽいんですが、私は昔からこの作品がなんだか好き ...

1985年初出 手塚治虫アドルフヒットラー、市井のユダヤ人のアドルフ、ナチの幹部のアドルフカウフマン、そこに日本人、峠草平を交えて激動の戦前、戦中、戦後を描いた歴史ドラマ。 タイトルは「3人のアドルフ」でも良かったかも知れないですね。ただまあ登場人物の名前が ...

1982年初出 手塚治虫ファンタジー仕立ての長編SF。 中世的世界観を下敷きにしたファンタジーって、リボンの騎士以来ではないか、と思ったりもしたんですが、リボンの騎士はあれはあれでまた別物か。 やたら露出の高い主人公のコスチュームは当時アニメにもなって人気絶頂 ...

1981年初出 手塚治虫ドン・ドラキュラの人気が低迷したこともあり、再びブラックジャックのようなものを、ということでしょう。演劇の世界を舞台に、代役専門のアンチヒーローを描いた作品ですが、とりあえずキャラ設定に無理がある、と私は思いました。 いかに天才的とは ...

イギリス/アメリカ/スイス 2013監督 ジョナサン・グレイザー原作 ミッシェル・フェイバーある種の侵略SFなんでしょうけど、スピーシーズとか、あのあたりを想像してもらうのが一番わかりやすいか、と。プロット自体に新鮮味は皆無です。それこそボディスナッチャー/恐怖の ...

1979年初出 手塚治虫実はこれこそが手塚先生の最高傑作なのではないか、と思うほど個人的に偏愛しているのがこの「ドンドラキュラ」だったりします。そんなわけない!って一斉につっこまれそうですが。 ブラックジャックの後の連載だったので、なにかとブラックジャックに ...

カナダ 1982監督、脚本 デヴィッド・クローネンバーグクローネンバーグの名を世界に知らしめた1作。なんと言っても偶然受信したスナッフビデオが見たものを汚染し、ドラッグのように精神を蝕んでいく、というアイディアに恐ろしく先見性があったように思います。デティール ...

初出79~81年 手塚治虫先生の家庭を題材にした子育てエッセイマンガ。今では1ジャンルとして成り立っている「子育てもの」ですが、現代の作品と比較しても何ら遜色ありません。 さすが先生だなあ、と思うのは単に日常の描写だけにとどまらず、子供と神様の対話を織り込ん ...

イギリス1981監督 テリー・ギリアム脚本 テリー・ギリアム、マイケル・パリン初めて見たとき、こんなファンタジーも存在するのか、と腰を抜かしたのがこの作品。あらためて見てもやっぱりそのおもしろさは色褪せないなあ、つくづく思う次第。やっぱりギリアムの凄さ、って別 ...

1978年初出 手塚治虫ちゃんと調べてはいないんですが、先生が最後に描いた少年SFでは、と思います。残念ながら未完。しかしながらこれがですね、やたらとおもしろいんです。なぜこれが打ち切られてしまったのか不思議に思えてくるぐらい、アイディアと創造性の宝庫で、これ ...

アメリカ 1981監督 ジョン・カーペンター脚本 ジョン・カーペンター、ニック・キャッスル低予算でも充分楽しめるおもしろいものを作るのがカーペンターの凄みかと思いますが、この作品に限ってはですね、その知名度、人気とは裏腹に、実は私はあまり評価してなかったりし ...

1978年初出 手塚治虫何故か09年映画化されましたが、なにゆえこの作品?というのはありました。もっと出来のいい作品はいっぱいあるのに、と私は思うわけで。 悪徳を行使するスリルを描いた、インモラルでタブーな作品にしたかったようですが、結局「アラバスター」と同 ...

1976年初出 手塚治虫今はなき少女漫画雑誌リリカに掲載された作品。伝説の一角獣ユニコーンの子供、ユニコを主人公にしたディズニーアニメ風の寓話、というかおとぎ話。美の女神、ビーナスの反感をかい、時空を超えて常にさすらわねばならないユニコの数奇な運命を描いた物 ...

1974~75年初出 手塚治虫読売新聞日曜版に連載された1回3ページほどの漫画。 ちょっとすっとぼけていて熱血漢な先生の奮闘記。 まあ特にこれといってどうだ、というほど特徴ある内容でもなくて困ったものです。 併録されている「ぐうたろう千一夜」の方が手塚先生らし ...

1975年初出 手塚治虫2.26事件で近代史に名高い北一輝を多面的に描こうとした歴史ドラマ。残念ながら未完。連載していた雑誌の編集方針が変わったため連載が続けられなくなったらしいんですが、そりゃ漫画サンデーでこの内容はなあ、と思わなくもないです。75年以前の漫画サ ...

1974年初出 手塚治虫明治維新直後の北海道を舞台に、未開の荒野と悪戦苦闘しながら生き抜こうとする主人公シュマリの活躍を描いた歴史大作。 最初のプロットは侵略されるアイヌ人部落と内地人の紛争をシュマリを通して描く、みたいな感じだったらしいのですが、あちこちか ...

1974年初出 手塚治虫やや荒唐無稽でこじつけと思えるような謎解きもあり、漫画ならではの適当さが危うかったりもするんですが、それでも普通以上におもしろいんだからさすが先生としか言いようがない1作。あまり自信はないんですが、漫画における伝奇ミステリ、伝奇ファン ...

1974年初出 手塚治虫タイトルからして凄いことになってるんですが、やはりこれは「日本沈没」のもじり?などと思ったりもするわけです。 高一コースに連載された、死後の世界をテーマに幽霊の存在を解き明かそうとする一作なんですが、いやはや支離滅裂。 正直これはちょ ...

1974~77年初出 手塚治虫月刊少年マガジンに連載された「変身」をテーマにした連作短編。 突出した一作は特になかったりもするんですが、「すべていつわりの家」や「おけさのひょう六」の出来はなかなかのもの。先生らしい一冊。安心して読める安定感があるなあ、とは思い ...

アメリカ 1997監督 ジャン=ピエール・ジュネ脚本 ジョス・ウェドンええっ?あのジュネがエイリアン?と当時は仰天したものですが、いや、よくがんばったよ、と、今あらためて見てもですね、つくづく思いますね。やっぱりエイリアンの世界観ってジュネの流儀じゃないよう ...

1973年初出 手塚治虫アニメ版のミクロイドSは、ミクロなヒーローを立脚せんとする勧善懲悪を強調した作品でしたが、原作に当たる本作は昆虫が一斉に人類を攻撃しだしたらどうなるか、という仮想を描いたパニックSFの傑作だったりします。 これを原作のまま実写映像化して欲 ...

1973~82年初出 手塚治虫主に少年ジャンプに掲載された短編を集めたもの。表題作であり、自伝的内容である「ゴットファーザーの息子」がやはり一番良くできているか、と思うんですが「ずんべら」も学園推理ものの先駆けのような内容で、思いのほか秀作。これが続いていたら ...

1973年初出 手塚治虫人間を超人化する魔法の木の実を巡って、3人の中学生が、それぞれのエゴから禁忌をやぶって世界を破滅に導こうとする、という内容の学園もの風なSF。創世記にでてくる知恵の木の実を元ネタに発展させたか、と言った内容で、まあ、悪くはないんですが正 ...

アメリカ 1978監督 ブライアン・デ・パルマ原作 ジョン・ファリスキャリーがヒットしたので柳の下、って感じで撮ったんでしょ?みたいな揶揄的な評価をされがちですが、私、これはこれで悪くない、と思っていたりします。現実に存在するとしたら超能力者とはどう描かれる ...

カナダ 1975監督、脚本 デヴィッド・クローネンバーグ人間を色情狂にする寄生虫が狂信的な教授の手で作り出され、隔離的環境の島で爆発繁殖する、というストーリーのなんだかよくわからないパニックSF。うーむ、クローネンバーグも1日にしては成らず、といった感じですかね ...

1973年初出 手塚治虫あまりにも有名すぎるこの漫画に一体何を書けばよいのか、といった感じではあるんですが、久しぶりに再読してみて、まるで変わらぬおもしろさに仰天、落涙した次第です。 いやー泣かされた。で、感動した。バカみたいに毎日漫画読んでるスレたオッサン ...

↑このページのトップヘ