アメリカ 1984監督 ジョン・カーペンター脚本 ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン未知との遭遇とかE.Tとかがヒットして、ちょうど時代がまだ見ぬ宇宙の友人に興味を示していた頃の作品なんで、ファーストコンタクトからその後の描き方は露骨に影響下にあるよ ...

アメリカ 2014監督 ラヴィ・ダール脚本 ジョン・ファロンえー、古い話で恐縮なんですが「ドーベルマン」みたいなぶっ飛んだアクションなのかな、と思ってたんです。クレイジーで頭のネジのきれたキャラが大暴れするグラインドハウス系の作品かな、と。全然違いました。至 ...

1972~79年初出 手塚治虫表題作「火の山」を中心に4編の短編を収録した1冊。時代劇からサイコキラーなサスペンスまで、多彩な内容ですが、それほど完成度の高いものはなし。 表題作も昭和新山とその観測者三松氏の物語、という題材の珍しさだけで、いまひとつ何が描きた ...

1972年初出 手塚治虫手塚青年マンガの中でも群を抜いて暗くて救いのない一作。戦後の閉塞した村社会で家父長制が生々しく生き残った大地主一家の物語なんですが、作中の、これでもかとインモラルでドロドロの人間関係が目を背けたくなるほど息苦しくて、私は読み進めるのが ...

カナダ/スペイン 2013監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ原作 ジョゼ・サラマーゴ近年注目してる監督の1人ですんで、相当な期待はあったのですが、これまで数々の素晴らしい作品を撮っておきながら、今更こういう方向性の作品を撮るのかよ、と幾分落胆した1本がこれ。こういう傾向 ...

1972年初出 手塚治虫手塚版お釈迦様の一生なわけですが、各方面の評価の高さとは裏腹に私は、こりゃやっぱり「絵解き」だよなあ、と思う次第です。 先生にしか描けなかったブッダ、では決してないように感じるんですね。 仏典に伝えられるものとの違いはもちろんいくつか ...

1971年初出 手塚治虫ある日、鳥類と言う鳥類の知能が一斉に高まり、人類を攻撃しだしたら、という物語。最終的に人類は抵抗もむなしく地球の支配層としての地位を奪われ、家畜と化し、主従は逆転、さて地球の歴史はどうなっていくのか、を連作短編形式で描く。 SFマガジン ...

中国/香港 2014監督 ロー・ウィンチョン脚本 マーク・ウー、ラム・フォン、トニ・シュム壮大なスケールのSFアクションなのかしら、と思って見始めたんですが、ああやっぱり香港ではまだそういうのは撮れないのね、とがっくりきた1本。つーか、これ半分コメディじゃねえか ...

1970~73年初出 手塚治虫主に小説サンデーに掲載されたショートショート集。 漫画でショートショートって珍しいと思うんですが、これが実に良くできていて驚き。「反射」の巧みさや「紐」のナンセンスさはお見事の一言。 一番おもしろかったのは「刑事もどき」なんですが ...

アメリカ 1976監督 ブライアン・デ・パルマ原作 スティーブン・キングなんて救いのない映画を撮るんだ、と。キングの原作に忠実なのかどうかよくわからないんですが、この作品が語っているのは、不幸は連鎖し、負のスパイラルは断ち切ることが出来ない、でしかないように ...

1967年初出 手塚治虫おそらくこのシリーズが私のマンガにおけるSF原体験。初めて読んだのは多分小学校高学年ぐらいのころだったと思います。 卑弥呼や武家社会を描いた作品は子供の脳味噌では理解できない歴史観に混乱させられ、ぴんとこなかったんですが、食い入るように ...

アメリカ 1973監督 ブライアン・デ・パルマ脚本 ブライアン・デ・パルマ、ルイザ・ローズオープニングからして非常に薄気味悪いです。これ、生理的に大丈夫なのか私?と不安にさせるものがあったりするんですが、一転、物語序盤は芸能界の底辺で生きるスターの卵のラブア ...

フランス/イタリア 1968監督、脚本 アンリ=ジョルジュ・クルーゾークルーゾー、最後の監督作品。現代美術のギャラリーを運営する青年の、おかしな倒錯趣味に徐々に惹かれていく人妻の揺れ動く心理を描いた作品。文章だけで読むと安いポルノビデオみたいですが、男女の心の ...

1970年初出 手塚治虫だいたい先生の青年向き漫画は半分ぐらいが暗すぎてしんどい、と私は密かに思ってたりするんですが、その中でも例外的にやたらとおもしろいのが本作だったりします。 モンモウ病という謎の奇病をでっち上げてその正体にジリジリ迫っていくスリリングな ...

1970年初出 手塚治虫異色の性教育漫画、などと言われたりしてますが、そんなご大層なものでもなし。多分後づけで誰かが言ったんでしょうね。 愛情に恵まれない子供時代を送り、屈折した青年になってしまった主人公が、何故か人知を超越した存在の力で「罰だ」とばかり、時 ...

1970年初出 手塚治虫作品のテーマ、シナリオ構成とも、後に発表される「鉄の旋律」と非常に似通ったものがあり、違いがあるとすればこちらの方がいささか救いがあるか、ってことぐらい。ああこりゃ低迷期の作品だなあ、って感じです。何故同じネタを2度やったのか、よくわ ...

1970年初出 手塚治虫初期の名作「地底国の怪人」のセルフリメイク。何とか時代にそぐうようにもっともらしくあれこれ装飾、改変がなされてますが、地底探検、というプロット自体が焼き直すにはまだ早すぎたような気もします。 もちろんオリジナルよりあらゆる面でグレード ...

スペイン/フランス 2010監督・脚本 アレックス・デ・ラ・イグレシアサーカス団で二人のピエロが美女を巡って殺し合い、というプロット自体は、嫌いではないんです。泣き虫ピエロのハビエルがどんどん身を持ち崩していって、サイコキラー化していくのもおもしろい、と思う。 ...

1970年初出 手塚治虫周りの人間を模倣することによって世の中を器用に渡っていく女の遍歴を描いた異色の人間ドラマ。 過分に70年代的。結局何が描きたかったのかよく分からない、っては正直ありますね。 マキャベリアンとしてたくましく生きていく女を描きたかった、と ...

1970年初出 手塚治虫透明人間になり損なった半透明人間を主役にしたダークヒーローものなんですが、悪徳を行使するスリルを上手に描き損なった、ってなところでしょうか。 主人公アラバスターが何を考えているのかいまいちよくわからない、というのはあるんです。 とりあ ...

アメリカ 1986監督 フランク・オズ音楽 アラン・メンケン、マイルズ・グッドマンロジャーコーマンが1960年に撮ったブラックコメディのリメイク版なんですが、実はミュージカルとして舞台化された後のリメイクで、その影響もあってか、映画版もミュージカル仕様になってま ...

1970年初出 手塚治虫ベッドの中の脚を描いただけで警察に呼び出しをくらった時代を経て、大胆な性描写や裸がある程度緩和されて少年誌に載り出した頃、先生が「こっちは描けなくて控えていたのじゃない、描きたくても描けない時代の苦労なんかおまえたちにわかるものか」と ...

カナダ 1977監督、脚本 デヴィッド・クローネンバーグ先進的な医療を試したがため、肉体に変異を起こしてしまった女が、無差別に血を求め、次々と感染者を増やしていく、という、吸血鬼を下敷きにしたパニックホラーなんですが、とりあえず初期設定がかっ飛びすぎですよ、 ...

1970年初出 手塚治虫テレビアニメの企画が先行して執筆された作品。 当時、幼年誌3誌に同時に連載が始まったらしいんですが、ほとんどの原稿を現在は紛失。単行本化された原稿は先生自身が「一番つまらかったもの」と公言されているもので、実際確かにたいした内容ではな ...

1969年初出 手塚治虫売れなくなった映画監督を狂言回しに、何にでも化けられる人外の魔性「I.L」が入れ替わりをかってでることによっておこる悲喜こもごものドラマを描いた作品。一話完結形式。 全14話中、優れた一話もあるんですが、そもそも「I.L」がいったいどういう ...

アメリカ 2013監督 ダグ・アーニオコスキー脚本 ダグ・アーニオコスキー、デヴィッド・ロッカリーホラーファンにはおおむね好評だったようなので、結構な期待でもって見たのですが、あれ、なんだこれ、というのが正直な感想でした。もっと悪ノリしまくった、血しぶき飛び ...

1969年初出 手塚治虫そもそも別に原作があり、原作にそって連載を始めたが途中から先生が好き放題改変して全く別の物語になった、という特殊な作品だったりします。 平安時代を舞台に漂着した外国人を大江山の鬼、にみたててストーリーは進んでいくのですが、思いつきで展 ...

1969年初出 手塚治虫海洋冒険もの、と言いたいところですが、本作の場合、人類はどちらかというと脇役、悪役で、人類とは似て否なる海洋生物トリトン族とポセイドン族の洋上での覇権争いを中心に物語は進みます。 とはいえ、トリトン族はポセイドン族にほとんどが滅ぼされ ...

1969年初出 手塚治虫主に少年チャンピオンに連載されたSF/ホラータッチの短編を集めたもの。 先生は、出来に差がなく一定のレベルを保持した連作短編集と仰ってるますが、個人的にはあまりそうとは思えない、と言うのが正直なところだったりします。最後の短編「クレーター ...

1969年初出 手塚治虫3作の中編を収録した1冊。表題作「大暴走」は船舶パニックものなんですが、パニックものらしいスリルやサバイバル感は希薄で、なんとなく企画モノな話をでっち上げてみました、ってな印象。 ストーリーの核となる人工知能の存在もどちらかというと手 ...

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