アメリカ 2004監督 ウォルフガング・ペーターゼン脚本 デヴィッド・ベニオフギリシャ神話におけるトロイア戦争を、原典にとらわれず、わかりやすく現代的に焼きなおした歴史巨編。はて?トロイア戦争ってなんのこと?と言う人も、さすがに「トロイの木馬」(ウイルスのこ ...

アメリカ 2005監督、脚本 ノア・バームバック両親の離婚を発端に、崩壊していく4人家族の姿をシニカルに描いた作品。自分本意で差別的な父親と、浮気相手との秘め事を平気で子供に話すようなタガのはずれた母親の間で翻弄される、16歳と12歳の男兄弟に焦点を当てて物語は進 ...

2013年初出 伊藤静講談社モーニングKC 全2巻一言で言うなら見事化けた、と思います。 薄甘い心優しさみたいなものは相変わらず主人公の性格設定に反映されてはいますが、それ以上に、まさかここまで人の心に潜む負の感情みたいなものをあからさまに描くだなんて想像すらし ...

イギリス/ドイツ/アメリカ 2015監督 トム・フーパー原作 デヴィッド・エバーショフ1920年代、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話を映画化した作品。正直言いますと、前半は相当辛かったです、私。まず最初にドン引きしたのが、夫が妻と ...

2016 アメリカ監督 ダンカン・ジョーンズ脚本 ダンカン・ジョーンズ、チャールズ・リーヴィット世界的に有名なMMORPGを映画化した作品。ただ、日本ではゲーム自体の知名度があまり高くないので、ゲームを知ってて映画も見た、って人は少ないかもしれません。かくいう私も ...

2009年初出 伊藤静講談社モーニングKC 1~2巻(全6巻)「福助」の路線そのままに、相変わらず心優しき人たちの性善説に基づいた物語、といった印象。今回の題材はコロポックル。厳密に言うとコロポックルではないのですが、かの伝承のように、まあ人と小人たちの共生を描い ...

2006年初出 伊藤静講談社モーニングKC 全2巻ちょっと不思議なヒューマンドラマ、とでも喧伝されそうな内容。おもしろくなかった、ってなわけじゃないんですが、要は物語の落とし所をどこにするかの問題で、人と人とのつながりとか優しさとかあったかさとか、あまり声高にア ...

2011年初出 井田ヒロト新潮社バンチコミックス 1巻(全2巻)第1話とその後の展開が断絶したようにつながらないので、大丈夫か?と不安になったんですが、第5話でようやく話の筋道が見えてきて、一安心。 都市伝説なホラーを描きたいのか、SFアクションにしたいのか、ち ...

アメリカ 2005監督 ウェス・アンダーソン脚本 ウェス・アンダーソン、ノア・バームバック相も変わらずなんともまー変な映画を撮る人です、このアンダーソンって人は。海洋冒険チームを編成して、その探検ぶりを記録映画として発表し続けている男の凋落気味な晩年を描いた ...

オランダ 2015監督 マイク・ファン・ディム原案 マイク・ファン・ディム、カレン・ファン・ホルスト・ペレカーン死にたい人間の最後の瞬間を手助けする非合法な代理店に、自分の死を演出してくれ、と依頼した主人公が、日々を過ごすうちにだんだんと生への執着が湧いてき ...

アメリカ 2000監督 ウォルフガング・ペーターゼン原作 セバスチャン・ユンガージャンル映画?と思いきやノンフィクションが原作。アメリカ東海岸近海でカジキ漁を生業とする漁師たちを襲った未曾有の嵐の、その発生から収束までを克明に描く。さて、原作がアメリカ本国で ...

アメリカ 2014監督 アダム・ロビテル脚本 アダム・ロビテル、ギャビン・ヘファーナン認知症をわずらった老婆の「それが病気のせいである」とはとても言い切れない謎の奇行を描いたホラー。至極日本的な感覚で量るなら、いいのか?ってのは普通にありますよね。超高齢化社 ...

ルーマニア/フランス 2015監督、脚本 コルネリュ・ポルンボイュ 元々ドキュメンタリーにしようと考えて企画された作品らしいんですが、途中からフィクションに変更。ベースになっているのはこの映画のキャストでもある人物の実体験だとか。まーなんとも不思議な感触の映画 ...

去年の11月ぐらいなんですが、大阪府柏原市にある高井田横穴墓群を見物しに行ってきました。6世紀中ごろから7世紀前半ぐらいまでの間に作られたと推定される古代の墓で、丘陵に沿って200基ほどあるのでは、と言われてます。大正時代に発見されたらしいんですが、現在は自然公 ...

ニュージーランド 1992監督 ピーター・ジャクソン原案 スティーブン・シンクレアスプラッターホラーの極北であり、ひとつの頂点がこの作品である、というのは少し褒めすぎでしょうか。お手本となっているのはサム・ライミの「死霊のはらわた」であることは間違いありませ ...

アイルランド/カナダ 2015監督 レニー・アブラハムソン原作 エマ・ドナヒューこの作品が斬新だったのは、多くは加害者側、もしくは事件を嗅ぎつけた第三者側からの視点で描かれるのがセオリーなこの手の題材を、被害者側の視点から、しかも子供の視線を中軸として描写した ...

1974年初出 石ノ森章太郎講談社漫画文庫 1巻(全2巻)作者の代表的な時代劇といえば佐武と市捕物控でありさんだらぼっちか、と思うんですが、個人的な好みでいうなら本作が一番よく出来てるんではないか、と思わなくもありません。なによりプロットが秀逸。全国を巡る薬売 ...

2010年初出 本田真吾秋田書店チャンピオンコミックス 1~13巻(以下続巻)ある日突然、地の底から湧いて出てきた巨大クリーチャーに襲われる東京を描いたモンスターパニックものであり、サバイバルSF。一連の怪獣ものと違うのは、クリーチャーが片っ端から人を食っちゃう、 ...

タイ 2014監督、共同脚本 ニティワット・タラトーンさて、これまでタイの映画なんて全く見たことがなかった私ですが、この作品をタイ映画全体の標準とするのは早合点過ぎる、と思いはするものの、予想以上にレベルが高くて驚かされた、ってのは確か。非常に丁寧に作ってあ ...

ドイツ 2015監督 ダーヴィト・ヴネント 原作 ティムール・ヴェルメシュ2014年のベルリンに突如タイムスリップしたアドルフ・ヒトラーが巻き起こす騒動を、皮肉たっぷりに描いた作品。体裁はコメディですが、それほど大笑いできるセンテンスは見当たらず、どちらかと言う ...

アメリカ 2016監督 ポール・フェイグ脚本 ポール・フェイグ、ケイティ・ディポルド「SPY」で私のはらわたを爆笑でよじれさせたポール・フェイグの監督作品なんで、相当期待してた、ってのはあったんですが、うーん、ちょっと見る前からハードル上げすぎたか。でもなあ、こ ...

アメリカ 2016監督・脚本 デヴィッド・エアーそもそもDCコミックにそれほど詳しいわけじゃない、というのがまずありまして。その悪役たちを一堂に会したスピンオフ的企画、となるとそれはなおさら。ジョーカー以外は「誰やねん」っちゅー話なわけです。で、その手の「予習 ...

2014年初出 つくみず新潮社バンチコミックス 1~3巻(以下続巻)なんかよくわからんが文明の崩壊してしまった世界で、少女2人組がキャタピラ・カーに乗って廃墟を放浪するお話。体裁はディストピアSFですが、内容そのものはそれほどシリアスではなく、ゆるーい感じです。格 ...

2000年初出 松本光司講談社ヤンマガKC 全6巻松本光司と言えば「彼岸島」が考えるまでもなく思い起こされるわけですが、私が作者を初めて知ったのは実はこの作品で、この時点ではまさかあんなとち狂った吸血鬼マンガを描くようになるなんて、想像もしてなかった、ってのが本 ...

イギリス/フランス 2015監督 ブライアン・ヘルゲランド原作 ジョン・ピアソン60年代のロンドンに実在した双子のギャング、クレイ兄弟をトム・ハーディが1人2役で演じた作品。いやこれトム・ハーディは本当に大変だったろうなあ、と単純に思います。技術は向上しているとは ...

アメリカ 2016監督 ジャウマ・コレット=セラ脚本 アンソニー・ジャスウィンスキーあまり人に知られてないビーチで1人サーフィンに興じていたら、いつのまにかサメが浅瀬にまで接近してきてて、結果、岩礁に取り残されたまま砂浜まで帰れなくなってしまった、さてどうする ...

2009年初出 井田ヒロト角川書店コミックエース 1~2巻(全3巻)タイトルが気になって衝動買いした一冊。 第2話までは、こりゃいい買い物だった、と興奮させられるものがあったのは確か。 「シュレディンガーの猫」などという単語をまさかコミックエース掲載作品で見かけ ...

1999年初出 井上三太幻冬舎コミック文庫自分の中にもう一つの殺戮者たる人格を持つ男の、狂った復讐劇を描いた作品。 映画にもなった作品ですが、結論から言うと特に印象に残るものはありませんでしたね。 いじめの問題に焦点をあてたことが世相を反映していてタイムリー ...

イタリア/フランス 2013監督、原作 ロベルト・アンドー選挙直前に突然失踪した政党党首の代りを、哲学教授である双子の兄に無理矢理務めさせようとするドタバタを描いたコメディタッチの作品。おおむねのあらすじは、多くの人が、こんな感じじゃないかな、と思い描くパター ...

アイルランド/イギリス/カナダ 2015監督 ジョン・クローリー原作 コルム・トビーンアイルランドの小さな町からアメリカへと、仕事を求めて単身移住してきた田舎娘のささやかな恋路とその行く末を描いた、いわゆる上京物語。ああ、監督ものすごく丁寧に撮ってるなあ、とい ...

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