2011年初出 ひよどり祥子
秋田書店チャンピオンコミックスRED 1~6巻(以下続巻)



謎の死をとげた幼馴染の少女の霊につきまとわれる少年を主人公としたホラー。

本作の場合、少女の霊は主人公に害をなすものではなく、なにくれとなく世話を焼いたり、危地から少年を救ったりする役割。

うしろの百太郎」を想像してもらえればわかりやすいかと思います。

毎回余計なことに首をつっこんで、この世あらざる怪異に困る少年を死してなお助けようとする存在なんですね。

序盤の展開は期待させるものがありました。

いやね、絶対に報われることのない少女のかそけき想いを、ホラーの体裁をつくろいながら、添い遂げられぬ恋路な感じで綴るつもりなのか、と思ったんですよ。

やばい、こりゃ涙腺にくるかも、なんて最初は思った。

でも違った。

どっちかというとやってることはホラーギャグに近い路線。

いや、決してギャグではないんですが、物語の内容、その荒唐無稽さがほとんどギャグ。

何故か主人公が遭遇する怪異、そのほとんどがことごとく嘘くさいんですよね。

中途半端にクトゥルー神話風だったり、人食いUFOだったり、山の中に普通にUMAがいたり。

なんか子供向けの怖いお話でも読んでるような気になる、とでも言いますか。

早い話が怖さ、非日常をもっともらしく演出できてない。

とりあえず、せっかくの魅力的な設定を、全部自分でダメにしちゃってるのは間違いないですね。

少女の霊、居ても居なくてもどうでもいいですもん、実際のところ。

化けるかも、と思って6巻までがんばって追いましたが頓挫。

つくづく高橋葉介は偉大だなあ、なんてふと思ったりもした。 



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