2009年初出 井田ヒロト
角川書店コミックエース 1~2巻(全3巻)



タイトルが気になって衝動買いした一冊。
 
第2話までは、こりゃいい買い物だった、と興奮させられるものがあったのは確か。
 
「シュレディンガーの猫」などという単語をまさかコミックエース掲載作品で見かけるなんて思ってなかったですし、その思考実験を現実に具現化する少女がいる、という設定も実に面白かった、と思う。

問題は3話目以降。
 
この設定でなぜ「賭博黙示録カイジ」になるのか、と。
 
どう考えても量子力学なんだから話の展開としてはSFでしょうよ、と。
 
なにやらデスノートっぽい演出に色気を見せてるのもよろしくない。
 
やっぱり華光院の成り上がりストーリーみたいな方向にもっていこうとしているのがそもそもの間違いだと思うんですね。
 
なんとも怪作。
 
編集者の意向が介在したのかどうかわからないですが、あれこれ詰め込みすぎだし、設定にそぐわぬ展開に拘泥しすぎ。

ああもったいない。

全部そぎ落としてもタマミの存在だけでいくらでも話は膨らませられたのに。

アイディアは良かったがその使い道をしくじった例だと思います。

残念。



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