アメリカ 2016
監督 ポール・フェイグ
脚本 ポール・フェイグ、ケイティ・ディポルド



SPY」で私のはらわたを爆笑でよじれさせたポール・フェイグの監督作品なんで、相当期待してた、ってのはあったんですが、うーん、ちょっと見る前からハードル上げすぎたか。

でもなあ、これ、ポール・フェイグだと知らなかったとしても、多分ね、好意的には評価しなかったような気がしますね。

ポール・フェイグだから批評眼が曇るとか晴れるとかそういう話じゃないけど。

さっきから何度ポール・フェイグって書いてるんだ私は。

好きなのかよ。

つーか、本人、しらねえよ。

顔も見たことねえよ。

すまん、引っ張りすぎた。

正直な話ね、1ミリも笑えなかった、ってのが本音。

何故笑えないか、その要因を指摘するのは簡単で、主役をはってる女性4人組、これ、誰一人として「笑えることを言ってないから」なんです。

全員が「面白キャラ」ではあるんですけど「面白いトーク」は一切してないんですよね。

じゃあどこに笑いの沸点を求めるか、ってことなんですが、それこそ無声映画ぐらいまで遡る勢いで「動き」に頼るしかなくなってくるわけで。

これは突拍子もない瞬発力と言い換えてもいい。

なんでそんな難易度高いことをわざわざやるかな、と。

ちょっとややこしい例えをするなら、ネプチューンにおけるホリケン的ポジション、と考えると色々解せるかも。

彼がトーク力のなさを何で補ってるのか、ってことです、要は。

つまり、ホリケンを4人そろえて面白キャラ大集合にしたところで、それをつっこむ人間、うまく誘導してやる人間が居なければ笑いは発生しない、ということなんですよね、結局は。

全員キャラ依存でボケたおしたところで場がおかしな空気に包まれるだけ。

なんでエリンをツッコミ役としてキープしておかなかったのか、と。

さらにはその肉体が最終兵器とも言えるメリッサ・マッカーシーをなぜデブネタでいじらないのか、と。

高木ブーにマッドサイエンティストな役をふってどうする、って話で。

おいしいところを全部自分から捨てにいってるんですよね。

途中から謎の参入をはたした元地下鉄職員パティのお飾りでしかないキャラクター性も疑問。

唯一おかしかったのは男性秘書役のケヴィンですが、これはケヴィンのアホぶりを主役4人がつっこむ、という対比があったからで。

どうしてそれを主筋でできないのか、と。

脇役に笑いをすべてかっさわれてどうする、って。

リブートとして、なんら新しいものがなかった、ってのも痛い。

やはり焼き直しではなくて2016年のゴーストバスターズを監督は見せつけるべきだった、と思うんです。

何が変わったって、男性4人組が女性4人組になっただけ。

しかも、なぜ女性でなくてはならなかったか、という明確な根拠がどこにも見当たらない。

終盤のアクションシーンはなかなか見応えがありましたが、それ以外は全部空洞化してる、ってのが私の総評ですね。

オリジナルの見栄えをなぞっただけ。

監督のファンだっただけに残念。

やっぱりリメイクは何かと難しいのかなあ、なんてため息ひとつ。





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