アメリカ 2011
監督 サイモン・ウエスト
原案 ルイス・ジョン・カリーノ



うーん、なぜステイサムのスター映画に仕上げなかったのか、と。

私の疑問はその一点に尽きますね。

メカニックと呼ばれる完璧な殺し屋の仕事ぶりを描いた作品なんですが、まずは何をさしおいてもメカニックその人の魅力を伝えなきゃダメだろうと。

彼の凄みなり、冷徹非情ぶりを充分描写してこそストーリーも勢いよく転ぶ、ってなもんでしょうに、 なぜか序盤早々に自分の弟子を育て始める展開に。

これ、ステイサムがもう第一線を退いたアクションスターなら話もわかる。

まだまだ当代第一線を走り続ける役者の配役じゃないですよね。

どっちかというとこういうのは近年だとスタローンあたりが似合いそう。

でまた、弟子役のベン・フォスターが冴えない。

贔屓目に見ても殺し屋の資質や素養があるようには見えないんですね。

まあこれは演出の問題なのかもしれませんけど。

結局、ステイサムはどこか一歩退いた感じ、弟子のフォスターは華がない、で、いったいどこに注目すりゃいいんだ、ってな有様に。

なんでこんな奇妙なシナリオにしたんだろ、と調べてみたら、この作品チャールズ・ブロンソン主演72年作のリメイクだとか。

納得。

オリジナルは見てないんで細かな検証はできませんが、予想するに、このチグハグ感は、おそらく改変してしくじった、ってことなんだろうと思います。

多分オリジナルは底冷えするようなハードボイルドだったのでは。

なんか色々欠落しちゃったんでしょうね。

まあ、サイモン・ウエストらしい大味な作品、といえばそれまで。

アクションシーンの撮り方が古臭かったり、殺し屋の手口になんら目新しさがないのも気になった。

うーん、スカッとしたかったのにスカッとしない。

よくこれで続編制作が決まったものだな、と私はほんと不思議。





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