2006年初出 ひらりん
徳間書店リュウコミックススペシャル



とある事情で子供の姿のままな姉ヨヨと、その妹ネネの魔法使い姉妹が巻き起こす騒動をコメディタッチで描いたファンタジー。

まあとにかくかわいらしい漫画ですね。

別段これと言ってなにか目新しいものがあるとか、独創性に富んでいるというわけでもなく、どっちかと言うとよくあるパターンかな、とは思うんですが、これはこの作者にしかできないものだな、と思わせる笑いやイマジネーションの豊かさがあって、なんだかそれが不思議と心地良いんです。

作中で詳しくは言及されてないんですが、物語世界の背景をじっくり作りこんである風なのも良い。

突拍子もなく魔法使いです、ではなくて、魔法使いにもその社会と制度、体系があるとした設定が、しょせんは絵空事で子供だまし、と揶揄できない空気をもたらしてるとでもいいますか。

おとぎ話的ではあるんですけどね、いい意味で子供から大人まで楽しめる間口の広さがあるんですよね。

他愛ない、といえば他愛ない漫画なんですけど、私は作者のキャラクターに向けられた心優しい目線がなんだか好きですね。

はまる人ははまると思います。

小さな宝箱のような作品、というのは褒めすぎかも知れませんが、こういうことをさらっとできてしまう漫画家って、あんまり居ないような気もしますね。



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