アメリカ 2017
監督 ニコライ・アーセル
原作 スティーブン・キング



宇宙の中心に存在する「塔」をめぐる攻防を描いたアクション・ファンタジー。

元ネタになってるのは北欧神話に登場するユグドラシル(世界樹)かな?と思ったりもしたんですが、なんせキングの原作は文庫で16巻にも及ぶんで、安直に断定できるはずもありません。

私は原作未読ですし、90分程度の映像作品ですべてを描ききれるはずもありませんし。

9つの世界を内包する、とした構想等、よく似てるんですけどね。

多元宇宙もの、と解釈すればわかりやすいかもしれません。

地球を含むいくつかの世界がダークタワーを中心として存在している、という物語設定なんですよね。

で、マシュー・マコノヒー演ずる敵の親玉は、タワーを破壊して宇宙を混沌に陥れようとしてまして。

それを阻止しようとするのがイドリス・エルバ演じるガンスリンガーと呼ばれる存在。

主人公の少年はタワー破壊のカギを握る力を持つ、といった筋立て。

ゲートみたいなのをくぐり抜けて少年は異世界を行ったり来たり冒険するわけです。

まあ、王道っちゃー王道のストーリー。

ぶっちゃけプロットになんら新鮮味はないです。

異世界で冒険とか、もう立ち腐れて異臭を放つほど類似作があふれかえってますしね。

でもこれがねー、なぜだかしらねど不思議に面白いんですよね。

正直あれっ?と思った。

いつもの私ならこんなのケチョンケチョンに酷評してるはずなのに、と。

キング原作のせいもあってか、どこかホラー色を帯びた昏い質感のあることが私の気をひいたのかなあ、なんて思ったりもしたんですが、それだけでワクワクしてくるほど若くもないですしね。

テンポよく無駄のない作りに好感がもてた、というのはあったんですが、反してドラマは薄っぺらかったりもしますし。

自分で自分がよくわからなかったりもするんですが、割と前のめりに最後まで集中して見てたことは確か。

何が良かったのか、上手に説明できないんですけど、唯一確信を持って言えるのは、イドリス・エルバがやたらかっこいい、ってことぐらいでしょうか。

ガンアクションとかジョン・ウィック並の華麗さでね、それを多角的にとらえたカメラワークも素晴らしい。

あ、異世界ファンタジーにガンアクションを持ち込む発想にしびれたのかな?ひょっとして私は?

なんか今回、曖昧でふわふわしたこと書いてるなあ、すまん。

どうにもロジック不在で申し訳ない感じなんですが、続編が出たら多分私は見ると思います。

ま、こういうこともたまにはありますよ、うん。

なんか好きですね、この映画。

そうとしか言いようがない感じ。

原作ファンは激昂してるじゃないか?という気もしますけどね。