アメリカ 1979
監督、脚本 ドン・コスカレリ



不気味で人間離れした霊園の管理人と少年の対決を描いて人気を博した、知る人ぞ知るカルトホラー。

予想外にヒットしちゃったものだから、同名のシリーズが現時点で5作目まで作られてます。

ほとんど監督であるドン・コスカレリのライフワークになっちゃってる、と言っても過言ではない。

ていうか、いいのか?これをライフワークにしちゃって?と個人的には思わなくもないです。

というのもですね、割と紙一重な出来だったりするからなんですね、この映画が。

何と紙一重か、って、そこはまあ察してくれよ、ってことで。

でね、まず私が声を大にしていいたいのはですね、みんなこの映画のことをホラーと呼ぶけど、違うから!ってことなんですよね。

これ、SFです。

間違いなくSF。

ホラータッチで恐怖を煽ってるからそこだけが取り沙汰されてるんでしょうけど、実は〇〇SFですから、この作品。

〇〇はネタバレになっちゃうから書けないんですけどね。

そこを読み違えた人たちが「なんかすっげー変なホラー」って騒いだんじゃあ・・・って気がしますね。

で、SFだと解釈してあらためて振り返るなら、なんかもう思いつきだけで不気味さに拘泥した安いコミックブックレベルの内容なんじゃないのか?と思ったりもするわけです。

なんせね、シルバースフィアと呼ばれる銀球がふわーっ、と飛んできて人を襲ったりするんですよ、これが。

ジャケットのイラストを見てもらえればなんとなく想像はできるか、と思うんですけど。

すまん、笑わせたいのか、と。

シナリオも行きつ戻りつでおんなじことばっかり延々繰り返してますしね。

主人公の兄貴がいるんですけどね、お前、弟にそのセリフ言うの何度目だ!とつっこみたくなるぐらいストーリーがループしてて。

そもそも対決に至る確たる動機が主人公と兄にないから、何を必死になってるのか全く伝わってきませんしね。

ま、エンディングはそれなりに盛り上がります。

異形の世界を描写したシーンはそれなりに観客を驚かせる効果があったように思いますし。

しいていうなら「そう落とすのか!」みたいな部分でね、終盤の反則気味なオチが物珍しかった、ってことじゃないのかな、と考えたりしますね。

変わり種、で片付けておくのが楽でいいかな、と。

あんまり本気で見ちゃいけません。

ひょっとしたらパッケージと内容物の違和感を楽しむのが正解、なのかもしれませんね。

いや、私はもうこの1作でお腹いっぱいだけど。