アメリカ 2003
監督 ジェームズ・マンゴールド
脚本 マイケル・クーニー



嵐の夜、偶然モーテルに居合わせることになった11人の男女の惨劇を描いたスリラー。

まあ、はっきり言ってしまうなら既視感たっぷりの、ありがちな設定であることは疑いようもありません。

懲りもせずまた似たようなことをやるのか!とお怒りの諸兄もきっとおられたことでしょう。

私も正直最初はそう思った。

ところがだ。

これが決して一筋縄ではいかぬ驚きの展開で見事観客を欺いてくるってんだから、ほんと映画は最後まで見なきゃわからない。

シナリオの勝利なのは間違いないですが、やっぱりうまかったのは世界をまるごと変転させる仕掛けでしょうね。

見たままがすべてじゃないんです。

前半のストーリー進行を鵜呑みにすればするほど見事罠に落ちる。

ヒントは序盤から随所に散りばめられてますが、まさかな・・・と思わせるところに高いスキルを感じますね。

で、この作品がすごかったのは、あっ、と言わせるだけで終わってないこと。

罪に問うべきは一体なんなのか?を思弁する沈重なエンディングで物語を結ぶかに見せかけて、欠落したピースを最後の最後にどんでん返しのオチとする周到さがあるんですね。

いや、唸らされましたね。

まさか二段オチだったとは・・・と唖然ですよ。

素材はどれもこれもありがちなのに、それらを上手に組み合わせることによって想定外のスリルを生み出した傑作だと思います。

0年代、必見のスリラーと推す次第。