イギリス 1962
監督 テレンス・ヤング
原作 イアン・フレミング



スパイアクションの金字塔、007シリーズの記念すべき第一作。

2010年頃から再びスパイものが脚光を浴びている昨今ですが、やっぱりスパイといえばジェームズ・ボンドなわけで、007なくしてキングスマンもレッド・スパローもなかろうと。

そこは抑えておかねばならんだろう、と。

007、つまみ食い程度にしか見たことがなかったものですから、そんな状態で何を語ろうというのか、という話で。

で、満を持して挑んでみたわけですが、いやー、びっくりした。

ホントびっくりした。

まあ1962年ですしね、時代もあるかとは思うんですが、それにしてもこれはもうなんと言えばいいのか、うん、ほぼギャグだ。

熱烈なファンのみなさんには本当に申し訳ないんですけど、私は断言したい、1作目が最高傑作だ!などという人は間違いなく居ないであろうことを。

恐ろしいまでのリアリズムのなさに加え、スパイという隠密裏な職業に対する考察がほぼゼロ。

いやこれ、ほとんど安いアメコミ・ヒーローものと変わらないじゃないっすか。

荒唐無稽も辞さず、ただひたすらにボンドわっしょい、お祭り騒ぎですもん。

特に私がひどい、と思ったのが戦車を恐竜と間違えるくだり。

これね、もう黒人差別と非難されても言い訳できないレベルですよ、マジで。

また、ボンドガールの描き方もひどくて。

出てくる女性、片っ端から人格ないですし、マジで。

女性はみんなアホだとでも言いたいがばかりの蔑視満開なキャラづくりに呆れるやら、時代を感じるややら。

ギャグだとでも考えないことにはやってられないと思いますよ、ほんとに。

ボンドというスパイのプレイボーイで凄腕なキャラを印象づけるためだけのお披露目作品、って感じですね。

ここから25作も続いていったなんて、にわかには信じられない感じ。

なんだろう、スパイという役柄が冷戦時代を反映していて斬新だったんでしょうかね、当時は。

記念碑的一作ではありますが、私の評価では少年漫画レベル、としか言いようがないです。

後続のシリーズをもう少し追ってみますか、うん。