チェコ/スイス/イギリス/アメリカ 2018
監督 マイケル・アプテッド
脚本 ピーター・オブライエン



昨今、はやりの女スパイもの。

今作の主人公はノオミ・ラパス演じるCIAの凄腕尋問官で、テロ阻止のためにしばらく離れていた現場に復帰したらいつの間にやらあらぬ疑いをかけられて追われる立場になっちゃった、というのがおおまかな物語のあらすじ。

二転三転するシナリオ進行が予断を許さず、全編を通して緊張感を途切れさせない仕上がりになってる、と言っていいと思います。

平均点以上の出来なのは間違いない。

ただね、こうも似たような作品が続くとねー、やっぱりどうしたって目が肥えてくるし、食傷気味とまではいかないものの、またか、と感じる部分はみんなあると思うんです。

面白かったんですよ、面白かったんですけどね、設定の特異さではレッド・スパロー(2018)に引けを取るし、主演女優の存在感ではアトミック・ブロンド(2017)に劣る。

テロ阻止に動いたつもりが、気づけば孤立無援、という筋立てもどこか24みたいですしね。

あと、私の場合、早い段階で「こいつが黒幕だな」って目星がついちゃったんです。

そしたら本当にそいつが黒幕だったし。

やっぱり公開のタイミングってのもあると思いますね。

なんら酷評されるような要素はないのに、後塵を拝したような印象がどうしても拭えないという。

ま、古い映画ファンは共演陣のマイケル・ダグラスやジョン・マルコビッチに「おおっ」ってなるかもしれませんね。

私はなんか久しぶりにこの手の映画でお二方を見た気がした。

特にジョン・マルコビッチ、怪演です。

こいつ、息をするように嘘を吐くタイプの老獪だな・・・なんて瞬時に思わせる演技はなかなか他の役者じゃできないと思いますね。

この内容でシャーリーズ・セロンが主演をはればよかったのに・・・なんて、ちらりと思ったりもしました。

ノオミ・ラパスが悪いわけじゃないんですけど、足りないものがあるとすれば主演のカリスマ性だと思うんで。

アトミック・ブロンドよりとっつきやすい、と感じるだけにもったいない気もしますね。

よくできた映画なんですが、まめに新作をチェックしてるかどうかで評価が変わりそうな感じ。

ちなみに「ジェイソン・ボーンシリーズを超えるパワフルなアクション映画」ってのはヨイショが過ぎるんで、みなさん騙されませんように。

アクション、それほど派手じゃないです、はい。