escape 81 アメリカ



さて私が産まれて初めて聞いたロックアルバムって、なんだったんだろう、と今日ぼーっ、と考えていたんですけど、記憶を遡ってみたら学生時代の私に多大な影響をあたえたデヴィッドボウイではなく、実はジャーニーのこのアルバムだった事に気づいて愕然。

そうか、私は産業ロックの申し子だったのか!

ジャーニーを産業ロック、などと言っては怒られそうな気もしますが、ロックというにはあまりにキャッチー、というのが偽らざる本音だったりもします。

まあそこが広く支持される理由であり、このバンドの美点なわけでもあるんですけれど。

やっぱりジャーニーといえば、多くの人が思い浮かべるのがニールショーンのギターより、スティーブペリーの伸びやかなヴォーカルだと思うんです。

高音域でも全くぶれずにソウルフルな野太い歌唱はやっぱりいつ聴いても素晴らしい。

楽曲もコンパクトで印象に残るメロディが満載。

don't stop belivinなんて必殺の名曲だと思いますし、who's crying nowやopen armsも私大好きでした。

当時盛り上がりつつあったMTVを追い風に発表されたFRONTIERSも素晴らしいアルバムですが、



やっぱりトータルの完成度、という意味では私はESCAPEを押したい。

ESCAPEにはジャーニーがINFINITYから試行錯誤してきた彼らなりのアメリカンロックがぎゅっと凝縮されているように感じます。

FRONTIERSはちょっと別の方向を模索しだした、ってな印象。

次作、RAISED ON RADIOで凋落したジャーニーですが、後年私がプログレにかぶれて再度評価を新たにしたアルバムが実はもう一枚ありまして、それがデビュー作でもある「宇宙への旅立ち」。



なんとこれニールのギターを派手にフューチャーした半インストゥルメンタルアルバムなんです。

スティーブペリー在籍時のジャーニーとはまるで別バンド。

全編通して聴いていると、いったいなにがやりたいのかさっぱりわからなかったりもするんが、その混沌ぶりがプログレファンとしては妙に楽しかったりもする。

最近フィリピン人のアーネルビネダを迎えて再び脚光を浴びたジャーニーですが、やっぱりこれはスティーブペリーリバイバルで、自己模倣でしかないな、と私は思うんです。

80年代の輝きはそこにはない。

ジェフスコットソートで新機軸を披露して欲しかった、というのが本音ですが、そこまで求めるにはメンバーも年をとりすぎた、といったところでしょうか。



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