いわゆる70年代に結成されたアメリカのビッグネームな産業ロック勢はおおむね初期、プログレにかぶれていたりするんですが、その中でも最もしつこくプログレをひきずったのがこのカンサスだと思います。

私にとっては謎のカテゴリー、プログレハードに分類されているわけですが、Leftovertureを頂点として、同アルバムの後半、これもうどこをどう切っても完全にプログレで、英国の有名バンドにも全く引けをとりません。



もしカンサスがハードだとするなら音像の分厚さと、リズムセクションの剛直さ、と言い換えることができるようにも思います。

このバンドが独特なのはケリーリヴグレンというプログレが大好きなギタリストと、ステーィブウォルシュという普通にキャッチーなロックが好きなキーボードプレイヤーの2大巨頭政治であった点だと思います。

メンバーにバイオリンを要していたこともその個性の一翼、と言えるでしょう。

わかりやすいアメリカンロックとプログレが妙な化学反応を起こしているんですよね。

残念ながらPoint of know return以降、プログレ臭は希薄になっていきますが、良質の楽曲を作り続けているバンドであったことは確かです。

日本ではプログレファンからもアメリカンロックファンからもなんとなく距離を置かれている印象を受けるバンドですが、もしプログレハードと言うジャンルを許容するのだとしたら、私は間違いなくまず1番にカンサスの名を挙げることでしょう。

余談ですが、Always never the sameという98年のアルバムで、ロンドン交響楽団と共演しており、リヴグレン不在にもかかわらず、シンフォニックハードとでも言いたくなるような素晴らしい音源を残していたりします。



こういう事をやるからカンサスはあなどれない。

ところでメンバーのアイパッチにはどういう意味があるんでしょうか。

私、ファンのくせによく知らないんですよね。 



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