さて私はいわゆるオルタナティヴロック、グランジってあんまり好きじゃないんです。

世間が祭り上げるほどニルヴァーナにも関心が持てず、かといってスマッシングパンプキンズやアリスインチェインズ、サウンドガーデンがいいとも思えず、長い間興味が持てずにおりました。

ところがですね、たまたま聴いたパールジャム、このバンドだけがなぜか不思議に琴線に触れたんですよね。

狭義のオルタナ、グランジのサウンドを簡単に解体するなら、ヘヴィネスとダウナーな陰鬱さ、と言えるかと思うんですが、これ、アメリカの世相を反映してる部分ってかなりある、と思うんです。

ハリウッド映画でもそうですが、アメリカって国は露骨に政治がエンターティメントの行方を左右しますから。

やっぱりそこは日本で暮らしている限り、共感しにくいですよね。

その前提で、ただ重苦しく暗い曲を歪んだギターで聴かされてもですね、気持ちが滅入るばかりでして。

ロックとしてなにか新しい音楽的アプローチがあった、とも思えませんでしたし。

ただそんな中にあってパールジャムだけはなにか違うように私には感じられました。

カタルシスを得にくい屈折した曲調で歌詞のテーマも重かったりするんですけどね、どこかデティールにこだわってるように思えたんです。

ギターのヘヴィネスに依存していない、というか。

おそらくサウンドにおいてもキーパーソンはヴォーカルのエディヴェダーだと思うんですが、エディの丁寧な歌唱と世界観を他のメンバーが阻害しないように支えている印象を受けた。

スカッとする音なんかじゃもちろんありません。

あれ、なんか煮え切らないまま終わっちゃった、って曲も結構あります。

ただ洋楽とはいえ、ロックは歌詞と楽曲で成り立っているのだ、という観点に立ち返るなら、パールジャム、ちょっと侮れないように思います。

これ!という名盤が実は私の中ではっきりしていなかったりもするんですが、デビューアルバムのtenはまあ、抑えておくべきかと。

jeremyは名曲です。



地味ですけどriot actあたりも嫌いじゃない。



8thのセルフタイトルアルバムで急にシンプルになっちゃって、以降ちゃんと追ってないんですけど、なんか私の中でひっかかってるバンドではあります。

アメリカでは超ビッグネームですが、はて、日本ではどのあたりのファン層がついてるんでしょうかね。

なんかこう枠に収まらないバンドって、やっぱり私好きなんですよね。



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