リックウェイクマン脱退後のYESに加入、アルバム「リレイヤー」のキーボード担当として名をはせた人なわけですが、実は私、キーボードプレイヤーとしてはリックウェイクマンよりはるかにこの人のほうが好きだったりします。

「リレイヤー」はYESのアルバムですんで、パトリックモラーツの個性みたいなものは幾分希薄ですが、それでもクラシックにとどまらぬ多彩なフレージングは、おや、いつもと何かが違う、と耳の肥えた人達を唸らせたはず。

私がパトリックモラーツを凄い、と思う大きな理由のひとつとして、ロックのスリルを失うことなく、クラシックであったりジャズであったりのアプローチを変幻自在に引用する振り幅の広さ、があったりします。

そういう意味ではキースエマーソンに近いプレイヤーかもしれない。

屈指の名盤、と呼んで差し支えないのが、元ナイスのメンバーと組んだ、このREFUGEE。

 

トリオバンドのキーボードロックとして、私の中で英国3本の指に数えられる出来です。

好みだけで語るなら、モダンさ、と言う意味でEl&Pすら凌駕してる、と思う。

YES脱退後の初期のソロアルバムも名盤ぞろい。

 

有名なのはこのstory of Iですが、シンフォニックロックファン必聴、と言っていい出来だと思います。

スイス出身の人なのに、何故かラテンフレイバーが薫る、仰天の内容です。

やってることは恐ろしく多彩なのに、それが全体を拡散傾向に導かず、モラーツのプログレッシヴロックとして精緻にパッケージされている、と私は感じます。

out in the sun、patric morazⅢも素晴らしい内容です。

プログレファンの間ではいまひとつ知名度が低いように思うんですが、聴かねば損の部類だと私は思います。



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