2012 フランス/スペイン
監督、脚本 パブロベルヘル



スペインの映画賞であるゴヤ賞で10部門における受賞に輝いた作品。

モノクロでサイレント、という見る人を選びそうな作品ですが、思いのほかすんなり作品世界に入り込めることは確かです。

そこは素直に監督の力量、と認めていいと思います。

グリム童話の「白雪姫」を、闘牛士の世界を絡めてアレンジしたファンタジー風の作品で、突飛な切り口がおもしろいといえばおもしろいんですが、なぜ闘牛士?という疑問は日本在住ゆえどうしたって湧いてはきます。

グリム童話って、本当は怖くて残酷なんです、ってのを描きたかったのか、それとも別の意図があったのか、監督の真意はよくわかりませんが、かつて日本でグリム童話が軽くブームになった時期の高橋葉介や諸星大二郎の作品と比べると、やはりひねりが甘い、ってのはあるよなあ、と私は感じました。

全く救いのないエンディングが訴えているのは、どう考えたって「無学で無知な女は一芸に秀でていようと結局他人に利用されて最後には体を売るしかなくなる」っていう、頭の悪い男が言いそうな侮蔑的暗喩でしかないんですよね。

そんなことを真顔で切々と訴えられても、と言う話であって。

うーん、これをパンズラビリンスのギレルモデルトロかテリーギリアム、ないしはジャン=ピエールジュネが撮っていたら・・・というのが正直な感想。

私にはこの作品の良さがよくわかりませんでした。

ただ、主演のカルメンを演じたマカレナガルシアは白黒をものともしない出色の美しさだ、とは思いました。

マカレナ目当てで見る、というのもありかもしれません。





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