カナダ/フランス 2012
監督 ファンソラナス
脚本 ファンソラナス



地球ではないどこか。

「ロシュの限界」や「様々な物理法則」を真っ向から無視した2重連星でのラブロマンスを描いた作品。

とりあえず絵はとてもおもしろいです。

それぞれの惑星に住む男女が、お互いの星の重力にとらわれさかさまにながらも愛を育む、というアイディアはどこか微妙にばかばかしさを漂わせてはいるものの、非常に作りこまれた映像がそれをあまり感じさせません。

逢瀬そのものが恐ろしくスリリング、というのはうまい足枷だ、と思いましたね。

大きな障害に阻まれながらも愛を貫こうとする2人、という設定そのものはどうにも古典的で、今更な印象は否めないんですが、それを盛った器が秀逸だった、と感じました。

まあその、あまり細かな部分を気にしだすと冷めちゃうんで、ファンタジーだ、と思って見る位がちょうどいいのでは、と思いますが。

残念だったのは終盤の駆け足な展開。

もっとドラマチックにできた、と思うんですけどね、二人を妨害する色んな問題がまるでなかったかのように、既成事実を作ったもの勝ち、みたいなオチになっちゃったのは練り込み不足だと思いました。

余談ですがキルステンダンスト、ヒロインと言うより、恋路を妨害する悪い女に見えて仕方ないんですが、私だけ?

まだ若い監督みたいなんで次作に期待。

アイディアを絵にする実力はあると思います。





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