アメリカ/フランス 2014
監督 ジャウマ・コレット=セラ
脚本 ジョン・W・リチャードソン、クリス・ローチ、ライアン・イングル



大枠で航空機パニックもの。

その手の名画はこれまで大量に存在することもあり、そういう意味での新鮮味はあまりない、といわざるをえませんが、それを考慮に入れたとしてもこの面白さはなんとしたことか、と驚かされました。

非常によくできたサスペンスだと思います。

リーアムニーソン演じる主人公が酒びたりの問題を孕んだ捜査官、というありがちなキャラクター設定であることや、 いや、そんな弁舌でパニックに陥った乗客は収まりゃしないだろ、とか、ひっかかる部分がなかったわけではないのですが、犯人の巧妙な罠にまんまとはまってしまい、やることなすことすべて裏目でどんどん孤立無援と化していく展開は、先を見通すことを許さず、見るものに手に汗握らせる、と言っていいでしょう。

一切緊張感が途切れないのが素晴らしい。

さりげなく「魔法のリボン」などという小道具を物語に潜ませるアイディアも秀逸。

不覚にも少女の手に巻かれたリボンが演出する終盤のシーンでは、私、涙腺が緩みました。

真犯人を類推するミステリ的醍醐味はさほどではなかったりするんですが、スリルとドラマの見事な両立が他の類似作の追随を許しません。

見て損はなし。

ああ映画を見た、と言う気にさせられる満足の一本だと思います。





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