初期ジェネシスの顔ともいえる看板ヴォーカリスト、ピーターガブリエルですが、以前にも書いたようにガブリエル在籍時のジェネシスって、私はあんまり好きじゃなくて。

それ故ジェネシス脱退後のガブリエルの動向にもまるで興味がもてずにいたのですが、なにげに聴いたこのアルバムが意外に良くて、後年評価を改めた次第。



はっきり言ってプログレには全く抵触すらしておらず、どちらかといえば、80年代大流行したいわゆるニューウェイブとよばれるジャンルの音に近いんですが、これがね、思いのほかいいんです。

決してヴォーカリストとして器用とは言えないピーターガブリエルが見事自分の声に合った音を探し当てている、とでもいいましょうか。

すべてがガブリエルを中心に完璧にコントロールされている、と私は感じました。

ああこれは確かにジェネシスでは無理だわ、そりゃ脱退するわ、と思ったりもしたんですが、よくよく考えるとジェネシス自身も「そして3人が残った」以降、音楽性を転換しているわけで、あれ?どうしても一緒にできない、ってことはないんじゃない?と、なんだかよくわからなくなったり。

ほんとバンドって難しい。

さらに親しみやすさを増した4も素晴らしい出来。



決してキャッチーな作りではないのにキャッチーに聞こえるのがこのアルバムの凄みでしょうね。

ちなみに大ヒットした次のアルバム、SOは私、あまり好きになれませんでした。



なんか歌わされてる感じがすごいしたんですよね。

2は御大フリップ大先生がプロデュースしてますが、これも私にはあまりぴんと来なかった。



私の琴線に触れたのはとても短い期間だけだったりはするんですが、こういう発見があるから1枚聴いただけじゃ判断できないんだよ、と思った典型的な例がこの人だったりします。

間口は広いんですが、そうどこにでもある音ではない、と私は思ってます。




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