中国/香港 2009
監督 テディ・チャン
脚本 チュン・ティンナム、グオ・ジュンリ、ジェームズ・ユエン、ウー・ビン



さて、ドニーイェン主演、と堂々と書かれていますが、これ、大嘘です。

ドニーは物語中盤から出てくる共演者の1人に過ぎません。

群像劇ではあるんですが、どちらかといえば主演は商人のリーじゃないのか、って言うぐらいワン・シュエチーの出番が多いです。

なのでドニーのアクションに期待する人にとっては肩透かしな内容になっているかもしれませんが、ドニー云々をぬきにしてこの作品、映画としてよくできてる、と私は思いました。

孫文による革命前夜の香港を舞台にした歴史大作なんですが、500人の暗殺団からたった数人で孫文を守る、というストーリー自体がもう、気持ちを高ぶらせる、というかですね。

どう考えてもハッピーエンドになるわけないじゃん、というプロットが、予想どうりの展開を見せつけながらも否応なく心を揺さぶります。

革命とはなんなのか、結局革命によって何を得られたのか、流された血は何を意味しているのか、作品は饒舌に問いかけます。

あっと驚く仕掛けや予想外の離れ業があったわけではありませんが、きちんとエンターティメントを意識した上でぶれぬテーマを掲げてみせた、スケールの大きい1本だと思いましたね。

余談ですが、終盤のドニーのアクションシーンだけ、本人がアクション監督を務めているらしいです。

どうりで急に血なまぐさくリアルになったはずだ。

あと、ドニーファンの私としては、ドニーが子供と対面するシーンにぐっと来ましたね。

本当にこの人は役者として見違えるように巧くなった。

香港アクションとかカンフーとか、一端頭の中から追い出してみて欲しい作品ですね。

力作です。





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