アメリカ 1984
監督 ジョン・カーペンター
脚本 ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン



未知との遭遇とかE.Tとかがヒットして、ちょうど時代がまだ見ぬ宇宙の友人に興味を示していた頃の作品なんで、ファーストコンタクトからその後の描き方は露骨に影響下にあるように感じられます。

とりあえずタイトル、邦題は相当恥かしいです。

勘弁してくれ。

シニカルに評してしまうなら、そんな風に地球人と価値観を共有できる都合の良い宇宙人は絶対居ない、と言ってしまえなくもないんですが、予想外に物語の構成がうまく出来ててですね、なんかこう、ストーリーにのめりこんじゃう、というのはありましたね。

優れていたのは権力という得体の知れない理不尽な暴力と、人の善意、みたいなものを対立構造として描いた点でしょうね。

もうほんとにね、市井のサブキャラな人たちがいい人ばっかりなんです。

見ず知らずの得体の知れないカップルの逃走のためにね、みんなこっそり協力してくれるんですよね。 

性善説に基づいた物語、と言ってしまえばそれまでですが、善なる気持ちが結果として罪もないカップルに向けられた弾圧に対するものだったらですよ、やっぱり応援したくなるなるじゃないですか。 

ロードムービー風の演出も良。

カーペンターらしくない作品だなあ、と思いますが、これはこれでありかな、と私は思いました。

SFXが色々チープだったりもするんですが、そこを差し引いても良作だと思います。

若き日のジェフブリッジズの宇宙人役も必見。

よくぞまあこんな前例のないキャラをここまで演じたな、と私は感心しました。





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