1986年初出 手塚治虫



ブラックジャックがあまりにヒットしたがために、その呪縛から逃れることが出来ず、二番煎じ、三番煎じとして連載された作品、といっていいでしょう。
 
アウトローで一匹狼な無免許タクシードライバーの話なんですが、かなり微妙。
 
そもそもですね、命を救うための卓越した技術の存在があったからこそブラックジャックは無免許でも成り立ったし、アンチヒーローとして立脚し得たわけですが、タクシードライバーではなあ、と思うわけです。

職業差別するわけではないですが、主人公がタクシードライバーであること、それが物語のとっかかりとして上手に機能していないんですね。

別に無免許タクじゃなくてもいいじゃない、と思えるお話ばかり。
 
どちらかといえば高い年齢層にアピールする設定だったと思うんですが、それを少年誌で少年向きにやっちゃったことが失敗だったように思います。

熱心なファン向け、でしょうね。

少年誌の現場が先生を必要としなくなりつつあった、という悲しい現実を浮き彫りにしているようで、私はちょっと複雑な気持ちになったりもする1作。




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