1980年初出 松本零士
朝日ソノラマサンコミックス



ああっ、まだあったよ、四畳半もの!見落としてましたあっ、って、うん、見落としてても別にいいのでは、と、ささやく声が聞こえてきたり。

今回の主人公はかつての四畳半ものでもよく登場したキャラ(おでん屋のおやじだったり、セックスカウンセラーだったりしたアレ)なんですが、もうなんといいますか、中年のオヤジの貧乏1人暮らしなんて、あまりに痛々しい上に夢も希望もなくてですね。

なんていうか、読んでいてひたすら辛いです。

孤独死、という単語しか浮かんでこないんです。

そんな悲惨な内容でもないんですが、かといってこの先なにかかがあるとも思えぬその日暮らししか描かれてなくて。

必殺のマンネリズムも若者が主人公であってこそだったんだ、と妙に痛感したり。

いったい何を描きたかったのか、本当に謎です。

ある意味怪作かもしれません。

主人公のオヤジと近い年齢になりつつある私としては位置付け的にホラーにくくってもいいのではないか、と思えてくるほど。

こういうのはやめて、としか思えなかった一作。

どう読み解けばいいのか、私には解析不可能。




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