1982年初出 松本零士
少年画報社ヒットコミックス



あまり話題にならなかったんですが、こりゃ隠れた秀作では、と思う次第。
 
どうも打ちきりっぽいエンディングなんですが、皮肉にもそれ故逆にコンパクトまとまったような印象もあり。
 
長く連載を続けると枝葉末節を広げすぎて収拾がつかなくなるのが著者の悪いクセな気もしますんで、これぐらいが実はちょうど良いのかもしれません。
 
「地球へ」にも通ずる帰郷と再生の物語かと思うんですが、お得意の反骨と反権威にストーリーが支えられた後、ほのかにラブロマンス風に着地、というのが今までの著者にはなかった新機軸か。
 
ルナクイーンはこれまで松本零士の著作では描かれることのなかった新しいタイプの女性キャラではないか?と思ったりもしました。
 
斬新と言うわけではないんですが、999以降の新たな松本SFの試行錯誤がかいま見れて興味深い内容です。

いや、私は好きですね、この作品。




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