1990年初出 松本零士
新潮社 全3巻



これまでの登場した名だたる松本キャラが全て一堂に会して物語を、と言われればそりゃ飛びつかざるをえないでしょうが、と大興奮したシリーズ。

1巻発売時には本当に舞い上がりました。
 
同じ本の中に鉄郎もメーテルもハーロックもエメラルダスもいる!ちゃんと群像劇になってる!

ストーリーもじっくりと丁寧に重厚。

ワーグナーの楽劇を下敷きにスペースオペラをやる、という試みも類を見ないもので斬新に感じられました。
 
こりゃ集大成であり、最高傑作になるのではあるまいか、と打ち震えたんですが、残念ながらそれも2巻まで。
 
旧版3巻でハーロックのオヤジが出てくる展開にひたすらテンションは降下の一途。
 
びっくりするほどおもしろくないだけでなく、ハーロックのカリスマ性をうち砕く全く配慮のないストーリーテリングで心底失望。
 
以降読んでいないので完結したのかどうかも知りません。

ウェブで調べた限りでは未完、となっていましたが、後に全8巻で新装版が発売されているので終わったのかもしれません。

どちらにせよ、 この作品が私の松本零士に対する興味を著しく減退させました。

ショックが大きすぎて以降著者の新作を追わなくなった。

感じ方は人それぞれですんで、そんなにひどかったか?という方も大勢おられるかとは思うんですが、なんかね、ぷつん、と切れちゃったんですよね、糸が。

80年代の終焉とともに、大好きだった作品は心の宝箱に入れて鍵をかけ、今日まで後続作品には目をそらしてきた、と言うのが実状ですね。

青春時代にもっとも熱心にカタログを追った漫画家ではありました。




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