アメリカ 1983
監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 オリバー・ストーン



コネも学もないキューバからの移民である青年が、持ち前の度胸と機転で暗黒街を成り上がっていくギャングもの。

勝手な想像ですが、ここを起点にデパルマは職業監督的な道を模索し始めたような気がしますね。

これまでの作品とはまるで色合いが違って、驚かされたのを記憶しています。

ストーリー自体はよくあるタイプの「成り上がりの栄光と破滅」を描いたもので、83年当時にしてもそれほど目新しいものではなかったように思います。

じゃあ何が凄かったのか、というとそりゃもうアル・パチーノの迫真の演技に他ならないわけで、それがこの作品の知名度を高めていることは間違いないですね。

もうなんていうか主人公トニーモンタナがのりうつったのかのようなやさぐれた振る舞い、野卑な口調、存在感にはただただ感心。

エンディングの銃撃戦が有名ですが、やっぱりこの作品はデパルマがどうこう、というより、アルパチーノあってこその映画だったように思います。

なのでそこが好き嫌いを分けるのでは、とも思います。

私はこの手のギャング映画って、あまり好きになれない人なんで、単純にインパクトがあるのは認めますが、あまり好んで見たいとは思いません。

トニーモンタナの子供を殺めぬ心優しさ、みたいな部分が、別の形でシナリオに発露していればまた違ったか、と思うんですが、それが求められているのかどうか、ジャンル映画的な意味合いではノーかもしれませんね。

デパルマじゃなければ多分見てなかっただろうなあ、と思う作品。

こりゃもう好みなんで御勘弁を。





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