フランス/アメリカ 1976
監督 ロマン・ポランスキー
脚本 ロマン・ポランスキー、ジェラール・ブラッシュ



ポランスキー自らが主演をつとめた狂気がテーマの心理スリラー。

どこか「反撥」と似たような印象を私は持ちましたね。

多分キャロルとトレルコフスキーは置き換え可。

こういう題材が好きなんでしょうね、きっとポランスキーは。

主人公が新たに入居した古びた集合住宅での隣人トラブル、奇妙な現象の数々は、どこかオカルト臭も漂わせながらひたすら不穏で、その煽りかたときたらまさに独壇場とでも言いたくなる「やりすぎないうまさ」が見事に表現されているんですが、私がひっかかったのは、そこまで思いつめることか?トレルコフスキーよ、といった点。

もうね、坂を転がり落ちるように主人公、おかしくなっていくんです。

でもそうなった決定的要因がはっきりと見えてこない。

積み重ね、ということなのかもしれませんが、外的抑圧だけでここまで変調をきたすものか?と言うのが正直なところ。

結局、その過程そのものが描きたかったのかなあ、と思ったり。

若干、共感しにくい部分はありました。

とりあえずイザベル・アジャーニ、恐ろしくかわいいです。

こんなにかわいい彼女が好意を持ってくれてるのに1人妄想に囚われるなんて、しっかりしろコラ、と叱り飛ばしたくなった私は全然この映画のことが理解できてないのかもしれません。

女装まで披露したポランスキーの熱演は見る価値あり、かもしれませんね。

らしい作品だとは思いますが、見る人によっては伝わりにくい、というのはあるかもしれません。





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