アメリカ 1986
監督 ジョン・カーペンター
脚本 ゲーリーゴールドマン、デヴィッド・Z・ワインスタイン



低予算でチープだがおもしろい、が持ち味のはずなのに、どこで火加減を間違えたのか、はたまた調味料を入れ忘れたのか、単にB級なだけのひどい内容になっちゃったカーペンター屈指の駄作。

もうね、シナリオが完全に破綻してるんです。

どう考えたってサンフランシスコの中華街にこんなのは居ない、という部分からして手痛い子供だまし満開。

特撮ヒーローものだってもうちょっと真実味があるよ、とつっこみたくなるというか。

かといって笑えるわけでもなし。

結局、アメリカ人の知るミステリアスな東洋像を、さして深く掘り下げることもなくそのまま妄想全開で映像化しちゃってるところがどん引きなんですね。

いきあたりばったりな香港カンフー映画と実に近いものがありますが、香港映画とは違ってアクションシーンを演じる中国系の役者をかっこよく撮ってやろう、という気持ちが皆無なので、派手な組み手にカタルシスを感じることもなし。

終始小馬鹿にしたような雰囲気があるんです。

もう本当にいったいなにをどうしたかったのか、私には理解不能。

後にパラダイムにも出演するヴィクター・ウォンやデニス・ダンが本作でも起用されてますが、つくづく先に見なくてよかった、と思う。

パラダイムに変なイメージを持ち込むところだった。

余談ですが、原題はbig trouble in little china。

ゴーストもいなけりゃハントもしねえ、という、なにもかもが頭を抱えたくなる有様。

見なかったことにしておきたい1本。

もう勘弁してください。





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