1977年初出 藤子F不二雄
小学館文庫 全6巻



読者サービスだったのか、なにか意図があったのか、そこは詳しくないんでわからないんですが女子中学生である主人公魔美のヌードがやたらでてくるライトな超能力者もの。

ストーリー自体は他愛なく日常の延長で、格別SFなわけでも生活ギャグというほどでもなく、F先生にしてはフックがないなあ、なんて思ったりもしたんですが、よくよく考えるとものすごい問題作かも、と思わなくもありません。

とりあえず現代では絶対連載不可能ですね。

中学生のヌードがばんばん出てくる、ってだけで出版社蒼白でしょうし。

ましてや父親の前でヌードモデルなんて、アメリカ人が読んだら発狂しそう。

ただこの作品、内容から「性」が欠落してる、と言うのはあるんです。

ボーイフレンドの高畑君は魔美のヌードに遭遇しても赤面するだけで求愛するわけではないですし。

中学生とはいえ、子供の延長線上に主要キャラが設定されてるんですね。

作画も正直言いまして最低限ヌードとわかる、ほとんど記号な、しずかちゃん的アレですし。

これで欲情する、って人は相当豊かで肥沃な想像力の持ち主だと思う。

何が規制の対象になりうるのか、エスパー魔美はその分水嶺となりうるのではないか、と思ったりしましたね。

すいません、話がおかしな方向に脱線してます。

しかしまあF先生も思わぬ問題作を描いちゃったもんだなあ、と思います。

そういう点で物議を醸すつもりはなかったのかもしれませんが。

児童漫画、というにはいささか対象年齢が高い、かといって中学生が好むような内容とも思えない、実はこれ、少女漫画として立脚させるのが一番正しかったのではないか、と私は考えたりします。

異色作なのでは、と思ってるのは私だけでしょうか。




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