2015年初出 永井豪
小学館ビッグコミックス 1巻~



さて最近の巨匠の活躍と言えば、デビルマンVS闇の帝王だとか、キューティーハニーVSデビルマンレディーだとか、009と戦ってみたりとか、一時期のハリウッドなみの抱き合わせ商法が目立ったわけですが、ここにきてなんとリメイクでもないスピンオフでもない、完全新作のデビルマンの登場、ときた。

「デビルマン最終章、40年ぶりの完結編」とキャッチコピーも仰々しく、マジか、とあたしゃ書店で仰天したわけですが、いや、ちょっと待て、デビルマンちゃんと終わってるじゃないか、どういうことよ、と首を傾げつつもとりあえずレジへ。

ああ、見事に餌に食いついちゃってる。

で、肝心の内容ですが、魔王ダンテ風でもあり、マジンサーガ風でもあり、でも不動明と飛鳥了が登場していてハニーちゃんっぽいのもいる、というよくわからなさ。

導入部のシナリオはお得意のパターンです。

なにか新しいものが始まりそうな予感は残念ながら今のところない。

ただ、両主役の名前が何故か不動勇希と竜アスカになってるんですよね。

ここに次の展開のヒントが隠されているのかもしれません。

デビルマンに対してどういう位置付けの作品になるのか、そのあたりまるでわからないんですが、当分は連載を見守りたいと思います。

若干気になったのは細部の作画の乱れ。

でもこれはもう仕方ないことなのかもしれません。

だって御年70歳ですし。

どうか最後まで描き切ってください、と。

願うのはそれだけですかね。

さてこの作品が永井豪、最後の大作になるのか、それとも・・・。

いまだ漫画家として前線に挑もうとする意欲を、古いファンとしてはただただ応援したい、というのが偽らざる心情です。



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