1985年初版 山上たつひこ
双葉社アクションコミックス



スペースファンタジーというかSFアドベンチャーというか、異形のマーベルコミックというか、まあともかくそういう路線でギャグ一直線、という異色作。

どことも知れぬ裏宇宙、という設定なんですけどね、ナウシカを土足で踏みにじるような巨大昆虫と砂漠の世界観は、まさに王のそばで皮肉を呟き続ける宮廷道化師、これぞ反骨精神旺盛な笑いの真骨頂か、などと初読時は深読みしたりしたものですが、うん、多分そこまでは意図してないでしょうね、はい。

科学技術が発達した未来世界のその後っぽい舞台設定で、番頭だの小間物商だの江戸時代っぽいキーワードが散りばめられているのはちょっと感心しました。

さすがSFがわかってらっしゃる。

アクション掲載作品なんで下ネタもセーブすることなく全開で、もうほんと下品なんですが、ギャグの切れ味はもはや当代無比の状態。

爆笑ポイントがたてつづけに連鎖誘爆。

でもあんまり人気はふるわなかったみたいなんですよね。

それを反映するかのように、終盤は急にテンションが降下。

なんとなく尻すぼみな感じで最終回。

おもしろい、と思うんだけどなあ。

がきデカで確立した様式を汲む作品としては、アレンジが秀逸だった、と私は感じてます。




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