アメリカ 1998
監督 テリー・ギリアム
原作 ハンター・S・トンプソン



若い頃、この作品を見たときは、ギリアムいったいどうしちゃったの?とはてなマークが脳内を飛び交ったものですが、歳をとってあらためて見てもあんまり感想は変わりませんでした。

えー、わ・け・が・わかりま・せーん。

記者と弁護士の二人組みがラスベガスに乗り込んでドラッグやり放題の乱痴気騒ぎ、以上。

特にストーリーがあるわけでもなく、物語として成立しているわけでもありません。

延々ラリってるんです。

これをどう鑑賞しろというのだ、の世界であって。

調べてみたところによると、原作のハンター・S・トンプソンと言う人はジャーナリストで、本作はその同名ドキュメンタリーの映画化らしいんですが、いやちょっと待て、ドキュメンタリーを映画化って何?と私は頭をかしげるわけです。

マイケル・ムーアが自作を別監督に演出、脚色してもらったようなものなのか、と。

なんのために?

トンプソンはゴンゾジャーナリズムの創始者として、かなり有名な人物らしいんですが、そこからひも解かないことにはこの作品の全容は結局つかめないのかもしれません。

幻覚と現実が入り混じったドラッギーな描写をデティールにまでこだわって緻密に画作りしている点や、ジョニーデップの禿頭姿、および怪演等、 見どころもないわけではないのですが、やっぱり笑えないし楽しめないですね、私には。

せめて緊張と緩和があればなあ、と思ったりも。

お笑いで言うところのボケっぱなしなんですよね。

作ってる側はものすごく楽しんでそうですが、完全に置いていかれた観客の1人です、私。

ここからさらに飛躍してあらぬところに着地するのがギリアムかと思うんですが、ヤク中の主観から一向にシナリオが発展していかないのがどうにもこうにも。

ひょっとすると想像させてくれない閉塞感が私は嫌なのかもしれません。 





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