アメリカ 1974
監督 ジョン・カーペンター
脚本 ジョン・カーペンター、ダン・オバノン



私が見たDVDはこんなジャケットじゃなかったし、なんせカーペンターだからきっと怖い感じに違いない、と勝手に思い込んでたんですが、蓋を開けてみればコメディで本当にびっくりしました。

初めて撮った長編がコメディで、なぜあのような方向にこの人は進んでしまったのか、不思議で仕方がないんですが、後のキャリアを無視するならこれはこれで楽しい、と言えるかもしれません。

ただし、恐ろしくチープです。

間違っても当時の他の宇宙SFと比較したりしてはいけません。

予算の問題もあったのでしょうけど、宇宙船ダークスターが宇宙を航行するシーンなんて、60年代の円谷プロかと思った。

船内に飼われているベムもどう見ても巨大な風船ですし。

それを自虐的に笑おうとするセンスは好きですけどね。

コントかよ、と思えるようなばかばかしさや、オマージュ、パロディと思えるシーンもあって、最後まで退屈させないテンポのよさがあることは確かです。

しかしまあ、なんといっても二重丸をあげたいのはオチですかね。

落語じゃないんだから、と思いつつもついついにやけてしまう自分。

まさかこんなスラップスティックな笑いに着地するとは思わなかった。

シナリオの勝利、でしょうか。

昔国産活字SFの世界で、ハチャメチャSFなんて呼ばれかたをした短編がいくつかありましたが、その良質なものを味わったかのような感触。

カルトな人気があるのも納得ですね。





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