アメリカ 1955
監督 スタンリー・キューブリック
脚本 スタンリー・キューブリック、ハワード・O・サックラー



巨匠キューブリックの商業デビュー作。

まず見始めて思ったのは、 とても55年の作品とは思えぬ洗練された画作りでしょうか。

全然古びてないんです。

最近の監督がわざとモノクロで撮った、といわれても騙されてしまいそうな。

そりゃ褒めすぎか。

でもですね、中盤のボクシングの試合のシーンを見てもらえれば私の言うことも納得してもらえる、と思うんです。

立体的かつ迫力満点のショットの連続は間違いなく後世、模倣され続けたもの。

辛辣なことを書くなら、ヒロインであるグロリアの心理描写にもう少し深みがあればラストシーンがもっと盛り上がったのに、とか、思うことはあるんですが、ここまでできあがってるものを用意されちゃあ、出かかった言葉もひっこむ、というもの。

67分という短さながら、きちんと見せ場あり、スリルありの良編だと思います。

タランティーノとか好きな人は充分楽しめるのでは、と普通に思えてしまうのがこれまた凄い。

天才は最初から天才、ということを印象づける傑作でしょうね。






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