2013 アメリカ
監督、脚本 ジェームズ・デモナコ



最近はシチュエーションスリラー系が多くて辟易だなあ、なんだかこの作品もそれ風だなあ、きっと設定につっこんだりしちゃあいけなんだろうなあ、きっとバトルロワイヤルなんだろうなあ、結局想像性の放棄なんだよなあ、なんて思いながら見てたら意外におもしろくてちょっと驚きました。

どんな犯罪を犯しても罪に問われない日を一年に1日だけ設けた仮想のアメリカ社会を描いた作品なんですが、予想外の出来事から暴徒に家を襲われる羽目になるブルジョワ一家の篭城スリラーとしてそれなりに緊張感のあるシナリオだったと思います。

パージの日に、幼さゆえ反発する子供と、父親としてどう事態に対処するか、その葛藤がきちんとドラマになっているのもいい。

まあ、ちょっと薄甘くはあるんですけどね。

パージとは貧困層の社会負担をなくすための政府の策略だ、とした疑惑の設け方もうまい。

ちょっと気になったのは画作り、と言う意味でひどくテレビドラマっぽかったこと。

映画らしい大胆さがないし、ならではのスケールに欠ける。

防犯対策を施した家が主な舞台である、という点もそれに拍車。

もうちょっと世界を広げられなかったものか、という不満は残りました。

結局アイディアが全体を描写しきれてない、ということなのかもしれません。

あと興味深かったのはエンディングですかね。

寛恕の心を説くのは、なにかアメリカの世相を反映してるのか、否か。

パージなんてやっても怨恨と復讐が連鎖するだけでなんの解決にもならない、というつっこみを喉の奥に飲み込んじゃうならそれなりに楽しめる一作だと思います。

・・・・あ、でもそれこそがテロと戦う世界の縮図であり、カリカチュアライズだったりするのか。

今、気づいた。

とりあえずは続編に期待ですね。

余談ですが自宅でもミニスカ制服の長女はいったい誰に対するサービスなんでしょうか。






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