2007年初出 小池一夫/森秀樹
小池書院 1~5巻



新・子連れ狼の続編。

江戸城に囚われの身となった大悟郎が単身試練を乗り越え、地下の大迷宮を脱出せんとする展開から物語は幕を開けます。

普通におもしろいです。

実によく練られたシナリオはまさに往年の小池印。

ただ、ここまできてしまうとですね、もう子連れ狼でもなんでもない、というか。

ほとんど別の作品、と言っていいでしょう。

5歳の子を主人公とした時代劇として前人未到の道を行こうとしているのには感嘆するんですが、 ちょっと誇大にハッタリをきかせすぎ、なんですね。

とりあえず大悟郎が子供にしてはあまりに凄すぎるんです。

大人でも答えられないような問答に機転をきかすわ、剣技で大人をばったばった倒すわで、もう怪物の部類。

いかに死生眼をもつ狼の子とはいえ、これはいくらなんでもやりすぎでは、と。

もうすこし危なっかしさがあった方が、スリルは増したのでは、と思う次第。

4巻ぐらいから自身の出生の謎を追う展開にストーリーはシフトするんですが、2015年現在、5巻以降は発売されてません。

中断状態のまま。

掲載誌である「刃」が廃刊、その後連載を受け継いだ「ガッツポン」も2012年を最後に発売されてませんので、多分再開はないんだろうなあ、と思います。

あの子連れ狼がこう言う形で終焉を迎えるのは残念ですが、これも時代の流れか。

未完ゆえ評価は難しいんですが、当時を知る子連れ狼ファンなら相応に楽しめることと思います。



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