カナダ/フランス 2008
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
原案 ヴィンチェンゾ・ナタリ、アントワネット・テリー・ブライアント



製作総指揮にジョエル・シルバーやギレルモ・デル・トロが名を連ね、監督がヴィンチェンゾ・ナタリときては期待するな、と言うほうが無理な話であって、いったいどのような凄い画を見せてくれるのか、とドキドキしながら再生したんですが、結果から言うと、いくらビッグネームが集まったところでダメなものはダメ、いい加減にしろ、なんだこれ、でした。

遺伝子操作で新生物を作ろうとする科学者の暴走、という物語の出発点自体がですね、そもそも手垢なわけで。

いったいこれまで似たような作品がどれだけ作られてきたことか、知らないはずはないだろう、と。

なのにまだそれをやるのか、と。

にもかかかわらず、ストーリー進行がわかりやすすぎるぐらい予測の範疇を一直線で。

手に負えなくなってきてもう大変、って、そんなのフランケンシュタインの頃からの定番だ、って話なわけです。

まるでひねりなし。

思わぬ裏切りもなければ、仰天のオチもなし。

あちこちからかき集めてきたツギハギのパッチワークみたいなシナリオにどう反応しろというのか、あたしゃもう本当に悲しい。

唯一の救いは人外の存在、ドレンの妙になまめかしくも爬虫類っぽい造形ですかね。

人のようで微妙に人とは違う薄気味悪さは秀逸だったと思う。

ドレンをもっと上手に使えればいくらでも物語は膨らんだ、と思うんですけどね、これだけ雁首そろえながら誰もそれを指摘しなかった、ってか、おい。

さすがにこりゃ擁護できません。

技術的にはちゃんと作ってるだけに、余計にイラッとしましたね。






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