アメリカ 1985
監督 サム・ライミ
脚本 サム・ライミ、コーエン兄弟



気弱でもてない主人公がヒロインを振り向かせるために、人間離れしたデブの殺し屋に挑むホラーコメディ。

笑いと恐怖は紙一重とはよく言ったもので、サム・ライミは「死霊のはらわた」を撮ったあとにこの作品を発表したことでまさにそれを実証して見せた、と思います。

今見ると、ああ昔からある古いアメリカのコメディだな、と感じる部分もあるんですが、それもツボにはまっちゃうとわかっていてもやっぱり爆笑してしまいますよね。

私は3箇所ほど笑いの発作に襲われてのたうちまわりました。

いかに怖がらせるか、も難題かとは思いますが、笑わせること、って同等、もしくはそれ以上に難しい作業だと私は思うんですね。

特にアメリカのジョークって、日本人には理解しがたいものがありますから。

監督がそこを意識したのかどうかはわかりませんが、変にひねらずにスラップスティックな方向性に目線を定め体をはったギャグで攻めたのはある意味正解だった、と思います。

おそらく、民族を問わず、誰が見ても笑える。

大きな冒険はありませんが、普遍性を重んじつつも若干のホラーなテイストで飾った本作は、センスがないと絶対に撮れない、と私は思いました。

もうちょっと毒があっても良かったかな、というのはありましたが、その代わりに孕む狂気はこの手の作品では結構なレベルにあるといえるでしょう。

メル・ブルックスとか好きな人は絶対気に入ると思います。

私の中ではサム・ライミのキャリアの中で3本の指に数えられる一作ですね。

久しくこの手のキ〇ガイホラーコメディで笑ってないんで、監督にはまたこういうばかばかしい作品撮ってほしいなあ、と懐かしく思うことしきりでした。

余談ですが、脚本にコーエン兄弟の名があってびっくり。

今日まで知らなかったよ。






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