1981年初版 山岸 凉子
朝日ソノラマサンコミックス



<収録短編>
赤い髪の少年
だれかが風の中で
学園のムフフフ
ネジの叫び
クリスマス


「クリスマス」がボニータコミックス「黄泉比良坂」に重複収録。

「赤い髪の少年」はジュールルナール原作の「にんじん」をマンガ化したもの。

さすがに有名な作品だけあってよくできた話だと思います。

作者の作風にも合ってる。

マンガならではのなにか、は希薄ですけど。
 
「だれかが風の中で」はいわゆるホーンテッドハウスもの。

少女マンガらしい切り口が作品自体の怖さをやや軽減しているか。

「学園のムフフフ」は山岸さんにしては珍しい学園コメディ。

オチも展開も予想のつく内容で、ひねりもないな、とは思うんですが、めずらしく重くならず、暗くならずな短編なので肩の力を抜いて楽しんで読めた、というのはありましたね。
 
たまにはこういうのも良い、と思った次第。

「ネジの叫び」はセオリー通り順当にツボを押さえたホラー。

意外性はないんですが単純に怖い。
 
ホラー好きとしてはラスト2ページがちょっと余計か、と思ったりもしますが。

バラエティに富んだ一冊。



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