1983年初版 山岸 凉子
小学館フラワーコミックス



<収録短編>
あやかしの館
化野の
夜叉御前
汐の声
ある夜に


ホラーっぽい作品を集めた短編集。

やはり突出しているのは「汐の声」か。

これは怖いです。

いやもう半端じゃなく怖い。

いい大人が読んで「ギャッ」と悲鳴を上げそうになる。

都市伝説化してもおかしくないぐらい着想の見事な傑作ホラー。

とっくに壊れてるのに優等生なままの哀れな娘が、家族そのものを崩壊させていく様を一人称で描いた「夜叉御前」もなかなかの出来。
 
「化野の」は幻想小説風。
 
特にオチはないものの忌まわしいイマジネーションの数々に惹き込まれる。

唯一、ズッコケそうになるのが表題作の「あやかしの館」で、これはオチにすべてを賭けた前フリの異様に長いギャグ作品なのか?と首をかしげました。
 
楳図先生リスペクトなのか?

異色作。

なぜこれがタイトルになっているのか、よくわかりません。
 
「汐の声」目あてで購入、でいいんじゃないでしょうか。



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