1987年初版 山岸 凉子
角川書店あすかコミックス



<収録短編>
瑠璃の爪
鳥向楽
海底より
ある夜に
木花佐久夜毘売
あらら内輪話


「瑠璃の爪」は常世長鳴鳥とほぼ同じ内容。

無意識の悪意に焦点を当てている分、こちらのほうが重厚か。

「鳥向楽」は仏教的世界観を地球の創世から人の誕生にまで照らし合わせ絵解き物語風に綴ったもの。

実験性がまだ見ぬスタイルとして昇華している、といいたいところなんですが、微妙なところ。
 
「海底より」「ある夜に」はあやかしの館(小学館刊)黄泉比良坂(秋田書店刊)に重複収録。

「木花佐久夜毘売」は瑠璃の爪、常世長鳴鳥と同系統の作品。

救いがあるかないか、だけの違い。

「あらら内輪話」はエッセイ。

気楽に読める内容。

かつて読んだ短編があったことも影響してはいるんですが、幾分低調気味であるように感じられる一冊。



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