1986年初版 山岸 凉子
角川書店全集9



<収録短編>
馬屋古女王
神かくし


「馬屋古女王」は日出処の天子の後日譚とでも言うべき番外編。
 
聖徳太子の末娘であり、その異形性を最も色濃く受け継いだ薄弱児、馬屋古を巡る物語なんですが、これがもう半端じゃなくおもしろい。
 
日出処の天子に熱中した人は間違いなくぐいぐい引き込まれていくであろう傑作。

中編だというのにその内容の濃さもさることながら、滅びのカタルシスすら感じさせるエンディングがお見事。

「神かくし」は作者にしては珍しい時代劇。

しかしながらこれがまた傑作。

全盛期の小池一夫クラスの一品。
 
当時、全集の中でこの単行本が目玉であり、私もこの一冊が一番がおもしろかった。

必携でしょう。



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