アメリカ 2004
監督 サム・ライミ
原作 スタン・リー、スティーヴ・ディッコ



前作を上回る勢いでそのテンションと完成度を維持した傑作、と言っていいのではないでしょうか。

もうほとんど恋愛ドラマじゃねえのか、ってな側面もあるんですが、ヒーローだって飯も食わなきゃなんないし、家賃も払わなきゃなんないんだよ、とした下世話な描写は等身大のピーターを親近感たっぷりに描いていたように思います。

無償で社会正義のために身を捧げることと、普通に実生活を送ること、その両立の苦悩が影を落とす展開なんてまず他のアメコミ作品はやってない、と思うんですよね。

そういう面倒なことをあえてやりながらも、ヒーローを過不足なく立脚させることをおろそかにしないのがこのシリーズの凄さでしょうね。

近づきそうでまた離れて、を繰り返すMJとの関係性も、やきもきさせられる「引き」のうまさがあった。

MJの結婚式での顛末なんて、結構きわどかった、と思うんですよ。

普通ならなんてくさいことをやらかすんだ、ってなところなんでしょうが、これを、ああ、良かったね、と感じさせてしまうのがこの作品の持つマジックといえるでしょう。

で、なんと言っても白眉は電車の暴走をスパイダーマンが止めるシーン。

もうね、私は号泣してしまいました。

なんでスパイダーマンで号泣してるんだ、と自分が不思議になるほど滂沱の涙。

このシーンが見れただけで私はもう一切文句なしです。

DR.オクトパスを単に悪役、と言うだけでなく、彼もまた人であったのだ、としたシナリオも秀逸だったと思います。

二作目にして、もはや隙なしの傑作、と言っていいのではないでしょうか。

この手の映画に必要なものはすべてここにある、と私は思いましたね。








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