アメリカ 2007
監督 サム・ライミ
原作 スタン・リー、スティーヴ・ディッコ



1、2と、出来が良すぎたかの故の不幸か、と思える3作目にしての失調、といったところでしょうか。

原作を読んでいる私の友人が言うには「漫画に忠実にやってるよ」との話だったんですが、私個人的にはそこをあえて改変していただきたかった、と思う次第。

というのもですね、2でああいう終わり方をした以上はMJがピーターをどう支えていくのか、を物語の中心に据えていくべきだった、と思うからなんです。

なぜならMJこそがすべてを知る唯一の存在だから、ですね。

これ、ものすごく意味の大きいことだと思うんですよ。

もしすべてがあからさまになりでもしたらスパイダーマンの存在すら社会的に抹殺されてしまう危険性をたった一人の女性が抱えているわけですから。

なのにそこに主眼を置くことなく、再びつまんない理由で痴話ゲンカ、またもや心が離れていく二人、って、それはもう2でやったでしょうが、くどい、という話であって。

ゴブリンJRにサンドマン、謎の宇宙生命、と敵を3体も用意したことも散漫さを感じさせる要因になった。

とりあえず宇宙生命は完全に余計だった、と思います。

ブラックスパイダーマンが悪さをするんじゃなくて、いつものスパイダーマンが悪さをしてしまってこそ、問題提議になるわけで。

逃げ道をあらかじめ手配してどうする、という。

なんというか、普通に超人ヒーローもの、になっちゃったんですよね。

それはスパイダーマンじゃなくても出来るだろ、というのがこの作品の最大のネックでしょうか。

ただ、エンディングにおけるサンドマンとスパイダーマンの会話シーンは、復讐心の行き着く向こう側を描いていて、胸に迫るものがありました。

こう言うことがきっちり出来るのに、なぜこんなに余計なものをいっぱい持ち込んだんだ、とはがゆい限り。

あとMJはさらわれすぎ。

毎回毎回油断しすぎ。

で、この作品をもってサムライミ版のスパイダーマンは幕を閉じるわけですが、次、もう一作撮らせてあげて欲しかった、と今になって思ったりしますね。

挽回できた、と思うんですね。

リブートだらけになった昨今の、きっかけを作ったのがこの作品だったのではと、ふと考えたりもします。







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