スウェーデン/ドイツ/フランス/デンマーク/ノルウェー 2007
監督、脚本 ロイ・アンダーソン



前作「散歩する惑星」とほぼ同じ傾向のゆるーい不条理コメディ、第2弾。

なんらやり口は変わっていません。

相変わらず、一見無関係と思われるシーンの数々がミニコント集風につらつらと続いていきます。

こだわりぬいたであろうオフビートな笑いは健在で、私はあちこちでつっこまずには居られなかったんですが、かなりシュールに思える意味不明な展開も今回はやや多めで変に考え込んだりも。

なんだこれはどういう仕掛けがあるんだ、と私は異様に集中してしまいましたね。

それこそ監督の思うつぼなのかもしれませんが。

しかしまあ、本当に独特なセンスだと思います。

どうってことのない場面ひとつひとつに、恐ろしく緻密な計算とタイミングの妙があるような気がして仕方がない。

ここで、背後に居るこの人物をこう動かすのか、と、感心させられたこと数回。

決してそれに特別な意味があるわけではないんですよ。

でも、その瞬間でしか、 その動きは様にならない、と確信できるものが何かあるんですね。

結構な経費がかかったのではないか、と思われる大がかりなセットを使ったものや、空間の奥行きを多角的にカメラにおさめた見せ方等、新機軸と思われる試みもあって、前作が気にいった人は今回も必見、といえるでしょう。

しかしこれを作り上げるのに7年かける、というのはなんといっていいのか、ほんと偏執的すぎ。

そういう環境に身をおいて没頭できる、って事自体が一番凄いのかもしれませんけどね。

余談ですが、今回の邦題、久しぶりになんだかしっくりくる、と思いました。

滑稽さが愛おしいんだ、と監督が笑いながらどこかで語っていそうな気がしてなりません。





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