イタリア/西ドイツ/フランス 1970
監督、脚本 ダリオ・アルジェント



アルジェント監督の長編2作目。

盲目の男が警察をさしおいて連続殺人犯を追うサスペンスなんですが、ちょっと微妙、というのが正直なところでしょうか。

というのもですね、ストーリー序盤、盲目の男とその親類である少女がはからずも事件に関わる、というすべりだしだったから、なんですね。

あ、こりゃアームチェア・ディテクティヴものに違いない、と私は思った。

男は部屋から出ずに事件を推理、少女はその手足となって、大人顔負けの活躍で警察を導いて事件を解決に至らしめるに違いない、おお、こりゃおもしろくなってきた、と興奮度はうなぎのぼり。

ところがです。

なぜか少女は早々と物語から退場、代りに記者と盲目の男がコンビを組んで事件を追う、という謎の展開に。

なにゆえ盲目の男だったのか、思わせぶりな少女の存在はいったいなんだったのか、その段階ですべてが白紙、意味不明に。

最終的には少女も重要な役割で事件にかかわってくるんですけど、やはりこれはキャラの動かし方を間違ってる、と私は思いました。

記者の存在はどう考えても不要。

盲目の男と少女という無力極まりない存在が事件に挑むからこそ盛り上がるんじゃないか、と思うわけです。

そのせいもあって、エンディングまで妙に間延びした印象をうけたことは確か。

派手に風呂敷を広げた割にはオチがあっけなくシンプルだったのもマイナス点。

のちの活躍を思わせる残虐描写へのこだわりが萌芽しはじめているのは興味深かったですが、微妙に手管を弄し損ねているのは否定出来ないように思います。

私の勝手な思い込みが作品自体を曲解させているのかもしれませんが、ミステリが好きなら誰でもそう思うのでは、と言う気がするんですが、うーん、どうなんでしょう。

まあ基本ファンですんで、楽しめなかった、ってわけではないんですが、広くオススメはできない感じ、ですかね。






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