アメリカ 1995
監督 サム・ライミ
脚本 サイモン・ムーア



女ガンマンを主役に据えたマカロニウェスタンがやりたかったんでしょうが、主演をはったのがシャロン・ストーンである、という点が作品の出来を微妙にしている気がしてなりません。

私の昔の女友達は、シャロンが最高にかっこいいのよ~、とこの作品をベタ褒めしてたんで、あくまで私個人の感覚なのかもしれませんが、 最初から最後まで彼女1人だけが作品から浮いてる気がして仕方がなかった、ってのが正直な感想。

やっぱり、硝煙と暴力の世界に単身乗り込む女、としちゃあシャロン、どこか小奇麗すぎるんですよね。

立ち居振る舞いがガンマンらしくないのも気になった。

表情の作り方なんかはクリント・イーストウッドをお手本にしたっぽいですが、それもサマになってるとは言い難い。

微妙にフェロモンふりまいてるのも気になった。

結局、復讐を胸に、男勝りに自分を磨き上げてきた女に見えないんですよね、早い話が。

共同制作にシャロンは名を連ねているので、彼女のスター映画、として見るのが正解なのかもしれませんが、そこを邪魔してるのが実は肝心のサム・ライミだったりしまして。

徹底して彼女をかっこよく見せることだけに徹すればよかったんですが、監督、西部劇へのオマージュを忍ばせてみたり、お得意の落ち着きのなさでどこかコミカルなチープさをわざわざ盛り込んだりと、自分のスタイルを崩そうとしない。

シャロンがそれに便乗してパロディも辞さず、という取り組み方をしたなら180度評価は変わったのでは、という気もするんですが、シャロンはシャロン、監督は監督で、どこまでも平行線。

お互いの見てる方向が全然違うんですよね。

1人気を吐くジーン・ハックマンが不憫でなりませんでした。

アイディアはよかった、と思うんですが、シャロンとサム・ライミの組み合わせが水と油だった、というのが結論でしょうか。

もうコメディで良かったんじゃ、と私は思ったりしましたね。





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