1973年初版 望月三起也
秋田書店少年チャンピオンコミックス 全3巻



アフリカを舞台に、大商人になることを夢見る少年クローの奮闘を描いた冒険もの。

主人公が異国の地で大金を手にしようと活躍する立身出世伝である、と言う点がいつもの望月漫画とは若干肌合いをたがえますが、クーデターやらなんやらで政情不安な中、血煙をかいくぐり信頼できる仲間を増やしていく、という展開は作者お得意の路線そのもの。

ちょうどこの頃まで続いていた日本人のブラジル移民が作品世界の背景にあったのかもしれません。

普通におもしろいですし、クローが異国でどこまで大きくなるのか、それをどのように描くのか、他に似たような作品がないだけに楽しみだったんですが、どうも人気が伸びなやんだみたいで、打ち切りっぽく物語の途中で終了。

ストーリーはこれから、というところでしたんで評価のしようがありません。

なまじワイルド7の人気が沸騰していただけに、どうしても類似作を求められる傾向が当時はあったんでしょうね。

まあそれは作者晩年まで続いたわけですけど。

主人公が血を望まないヒーローものとして続けば新境地に至ったか、と思われるんですが、 現状ファンのためのシリーズ、といったところでしょうか。

こういう作品もあったんだ、という発見はあると思います。



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